『ミセン-未生-』『王は愛する』をはじめ数々のドラマに主演し、 近年は映画『非常宣言』『スマホを落としただけなのに』でそれぞれ強烈な役柄に挑戦するなど、演技の幅を広げているイム・シワンと、アイドルから俳優へ着実にステップアップしてきたキム・ソリョンが初共演した韓国ドラマ『なにもしたくない〜立ち止まって、恋をして〜』が、動画配信サービス「U-NEXT」にて独占先行配信中。DVDは、6月2日にリリースされる。

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　ウェブ漫画が原作の本作は、都会でのつらい生活を清算し、海辺の町へとやってきたヨルム（演：キム・ソリョン）と、故郷の小さな図書館で司書をしている人見知りだが心優しい青年デボム（演：イム・シワン）。真面目で人のことばかり気遣っている似た者同士の2人が、互いを知っていく中で自分自身とも向き合い、次第にひかれ合っていく、ヒーリング・ラブストーリー。

　役柄のイメージに合わせたというイム・シワンのふわふわウェーブヘアーが彼本来のピュアな魅力を際立たせ、控えめな笑顔や心地よい話し声など「こんなイム・シワンが見たかった！」というファンの心をわしづかみにした。ほぼノーメイクで演じたキム・ソリョンのシンプルなファッションや健康的な美しさが、韓国で注目を集めた。

　そのほか、高校生カップル、ボム＆ジェフンの初々しい恋も見どころ。ボム役を演じたのはNetflixシリーズ『模範家族』も好評だった若手注目株のシン・ウンス。ジェフン役のパン・ジェミンは本作が本格的な演技デビュー作となった。一方、クァク・ミンギュとパク・イェヨンが演じたソンミン＆ジヨン、大人2人の複雑な恋心も共感を呼ぶ。そして、ヨルムが飼うことになる犬のキョウルも本作随一の癒しキャラとして“名演”を見せる。

　本作の舞台となる海沿いの町「アンゴク」は、名峰・智異山（チリサン）のすそ野に広がる街・求礼（クレ）、山に囲まれた谷城（コクソン）、島と海が織り成す南海（ナメ）など韓国国内のさまざまな場所での撮影により生まれた架空の場所。そこで過ごした時間について、「休息を感じられた」（イム・シワン）、「幸せな夏だった」（キム・ソリョン）と語っているように、俳優たちをも癒した風景や街並みも見どころだ。

　監督は、『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』や『コーヒープリンス1号店』など、観る者の琴線に触れる作品で定評のある女性監督イ・ユンジョン。脚本も自ら手がけていた。

　イ・ユンジョン監督作品で数多くのタッグを組んできた音楽プロデューサーのtearlinerが参加したオリジナルサウンドトラックも話題に。TWICEのジヒョ、ENHYPENのヒスン、ジェイ、ジェイクらK-POPアイドルをはじめ、女性シンガーソングライターのFrommら、インディーズアーティストも参加。本作に出演しているラッパー出身のパン・ジェミンも、甘いハスキーボイスで恋人たちの感情を歌っている。

　見知らぬ土地にやってきたヒロインが町の人々の人情に触れ、癒されていくエピソードの数々は、近年話題を呼んだ『椿の花咲く頃』や『海街チャチャチャ』と通じる魅力を持つ。壁にぶつかった時にそれまでの暮らしをリセットして旅に出るという、誰もが夢想してもなかなか実現できないことを行動に移したヨルムの物語を疑似体験することで、明日を生きるパワーをチャージできるかもしれない。

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