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「“トド”や“ダイコン”と呼ばれ…」30キロ超え減量で人生激変の女性たちが語るルッキズムへの想い「過食症と拒食症を繰り返していた」

 過食症と拒食症を繰り返し、体重24〜60キロまで変わる苦しい病気の時期を乗り越えた医療事務の金由規さんは、「いまでは運動するためにしっかり食べている」と笑顔を見せる。また、モデルの渡辺弓華さんは、家族から「トド」と呼ばれていた頃から、ボディメイクで15キロの減量に成功した。近年、美しいボディラインと健康的な筋肉を競う美ボディ大会が活況を得るなか、コンプレックスを克服して『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』に出場した2人が、ルッキズムへの想いを語った。

ボディ大会に出場した(左から)金由規さん、渡辺弓華さん

ボディ大会に出場した(左から)金由規さん、渡辺弓華さん

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◆過食症と拒食症で30キロ超の体重差を繰り返し…緊急入院しても「健康でキレイだと思っていた」

 過食症と拒食症を繰り返していた医療事務の金由規さんは、病気だった頃はほとんど家に引きこもっていた。

「体重24キロから60キロを行ったり来たりしていて。死ぬギリギリくらいまでいくこともあり、緊急入院を何度もしていました。拒食症の時は、周りの人から怖がられるくらい痩せてしまい…。キレイではなくてただ細いだけ。それでも自分では健康だしキレイだと思っていたのですが、そうではなかった。全く健康的なスタイルではないのに、そういう認識さえ持てないすさんだ生活をしていました」

 そんななか、変わらないといけないと決心し、身体のケアとして運動を始めた。ボディメイクを始めてから半年で、10キロ超えの減量に成功。次第に運動が好きになり、トレーニングに夢中になっていくうちに、「目標を持ったほうがいい」とスポーツジムのトレーナーからコンテスト出場を進められた。

「最初はきつかったし、本当に大変でした。でも運動することに慣れると、その分しっかり食べるようになって、健康的な生活に変わっていきました。“運動するために食べる”という思考回路になってからは、生活も体調も安定しています」

 ボディメイクをきっかけに人生ががらりと変わり、「いまは新しい世界を生きているつもりです」と目を輝かせる。

「病気だった頃のことをすごく後悔していますが、昔の自分を嫌いにはならない。過食症と拒食症、どちらも私自身なので。それがあったから、いまの自分があります」

 そんな彼女が病気を克服できたのは、周囲の人からかけられた「自分の好きなように、自分を好きになりなさい」という言葉だった。

「その言葉を聞いて、自分のなかで思った言葉が『昔の私を好き、いまの私はもっと好き、これからの私も好き』。そう思いながら生きています。まだまだ自分は変わっていくと思うので、その未来を楽しみにしながら生きていきたいです」

◆15キロ減量、学生時代にいじめてきた同級生に食事に誘われ…「スカッとしました」

 現在はモデルとして活躍する渡辺弓華さんは、「もともとは結構ぽっちゃりとした体型で、いまより約15キロ太っていました。当時、家族から“トド”や“ダイコン”と呼ばれていて、それが悔しくてボディメイクを始めました(笑)」と振り返る。

 家族の心無い言葉だけでなく、学生時代にはいじめを経験し、周囲の心無い言葉に傷づきながらも、日々つらいトレーニングに励んだ。心の支えになったのは、推しの存在だった。

「最初に痩せようと思ったきっかけは、好きなアーティストのライブです。歌手のluzさんが大好きで、地元・静岡でライブがあったときに、少しでもキレイになって行きたくて。可愛く見られたいという下心があって、その延長線上で頑張れました(笑)」

 約15キロの減量に成功し、「学生時代に同じクラスだった同級生と久しぶりに会うと、スタイルをうらやましがられたり、褒めてくれたりすることがすごく増えました。『同級生のなかで一番キレイになったね!』と言われたのは、すごくうれしかったです」と目を輝かせた。

 さらに、「学生の頃に、私のことをからかったり、いじめたりしていた人がいました。その人に久しぶりに会って、食事に誘われたことがありました。見返した気分になれて、スカッとして気持ちよかったです」と笑顔を見せた。

「ボディメイクを始めてから性格が変わりました。日々のトレーニングで自分自身が変わり、向上していることを感じられて楽しいです。自己肯定感が上がり、自分に自信がつくので、人と話すことが楽しくなったり、生活すべての面につながっています」

 ボディメイクを始めてから何事にも前向きになり、ポジティブ志向に変わったという彼女は、仕事にも変化があったようだ。

「モデルとしても、服や化粧品など、商品をよりキレイに見せる自信がつきました。いまではフィットネス関係の仕事も増え、メディアでトレーニングを教える仕事もありました。これからもっと広げていきたい分野です。トレーナーの資格を持っているのですが、トレーニングや食事管理を人に教える仕事でも、コンテスト出場経験が役に立っています」

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