アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

映画『コナン』高山みなみ&林原めぐみ対談 コナンと灰原の関係性は運命共同体も「彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃう」

 アニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の公開を記念して、声優陣のスペシャルインタビューが公開された。第1弾は高山みなみ(江戸川コナン役)と林原めぐみ(灰原哀)の対談で、公私ともに交流の深いふたりが、作品秘話から、黒ずくめの組織の印象などを語り尽くしている。

(左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

(左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


■昨年『ハロウィンの花嫁』の後付け映像で、遂に灰原哀がメインとして劇場版に登場するのでは?と大きな話題となりました。沢山の反響が届いていたかと思いますが、どのように感じていらっしゃいましたか?

林原:なかったことにならないだろうかなと思っていました……。(笑)劇場版は『ハロウィンの花嫁』や『業火の向日葵』等を見てもわかるように、派手な演出も多いですよね。もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの『名探偵コナン』らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない…。率直な感想としては「あぁ、逃げたいな」って。

高山:「来ちゃったな」と思いましたね。組織絡みということで、「今回の協力者は誰になるんだろう」と考えました。対組織となるとコナン一人では太刀打ち出来ない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。「ヤバい、どうしよう」って。そう思っていた一年間でした(笑)。

林原:いやな一年(笑)。

高山:本当にね(笑)。大きな事件を片付けたのに、うわぁってなりました。

林原:そうだよね、毎年毎年事件も大きくなって……。

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』新場面カット(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』新場面カット(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

写真ページを見る

■お二人から見てコナン君と灰原の関係性はどう思いますか?

高山:運命共同体です。この二人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることが出来ない関係性であることは間違いないです。

林原:その理由を含めて悲しいけどね。

高山:うん、決して他の人にはわからない。

林原:じゃあ誰かに薬を飲ませて小さくして、3人にする?

高山:おいおい…それよか早く解毒薬を作ってよ(笑)! でも、もし解毒薬を開発できたとして、彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃうんです。私からしたら、哀ちゃんにとっては今のままの方が幸せなんじゃないのかなって思ったりもする。まぁ、まだ(物語の中では)一年経ってないし、これから大きくなれるのか、成長できるのかもわからないんだけど……。

林原:じゃあまずは2年生になれるかから始めてみる?

高山:2年生になれたら考えよっか(笑)。まだこれからどうなるのかが分からないから先のことは考えられないんだけど、もしこのまま灰原哀という女の子として、成長して幸せに暮らせるのであれば、わざわざ宮野志保に戻って危ない目にあうことはないのかなと思ったりもしますね。

林原:組織そのものがなくなればいいんだけどね。江戸川コナン君も工藤新一君に戻ったらヤバいことがいっぱいあるじゃない?

高山:そうなのよ。そういうことも考えちゃうからさ、ただ単に戻るというのもどうなのかなって思っちゃう。

林原:薬さえあればいいってわけじゃないよね。もっと奥の奥にしっかり解決しないといけないことがあるからね。あと、今回は、組織ってどこまで広がっているんだろうって思った。

高山:まさか潜水艦まで持っているとは思わなかったよ!

林原:でもFBIやら潜入捜査している人が沢山いるってことは、色々な戦いとかも裏で操作したりしているかもしれないし、どこかの国から借りている潜水艦なのかもしれないし。謎が多いよね。

高山:潜水艦の乗組員の人たちも心配だよね。あなたたちはこの組織の事をわかってここにいるの?って聞いてみたい。

■全員ちゃんと逃げられたのかも心配です……。

高山:潜水艦を動かすためにけっこうな人数がいるはずですから、そこは心配ですね。でも多分、ウォッカが逃がしてくれていると思う(笑)。ウォッカって、なんかそういうところちゃんとやってくれそう(笑)。 

(左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

(左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

写真ページを見る

■それでは最後に今作の見どころと、メッセージをお願いします。

林原:今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としての面白さがあると思います。あちこちに伏線が張られているので、既に観てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください。

高山:いつも応援ありがとうございます。今作も何度観ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、全てを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの観え方が違ってくると思います。そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたTVシリーズで復習して、劇場へ行って…と、海のように深く楽しめます。あ、そうだ!緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて!ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑)。


 なお、インタビュー全文は映画公式サイトで掲載され、インタビュー第2弾は黒ずくめの組織メンバーとなっている。

 シリーズ第26弾となる同映画は、公開初日で観客動員数は58万人、興行収入は8.5億円を突破。配給の東宝によるとこの数字は、映画『コナン』シリーズ1位のヒット作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022年公開 最終興収97.8億円)対比で163%という記録とし、1997年の1作目公開から26年目にしてシリーズ初の興収100億円超えが狙えると説明。公開から10日間で観客動員407万人、興行収入:58.6億円を突破している。

 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、東京・八丈島近海に建設された海洋施設『パシフィック・ブイ』を舞台に、『新技術』を巡りコナン、そして灰原哀に黒い影が忍び寄り…コナンと敵対する黒ずくめの組織を中心としたストーリー。宿敵・黒ずくめの組織に灰原の正体=シェリー/宮野志保であるとバレてしまうのか? ある騒動に巻き込まれる物語が展開される。

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. 映画『コナン』高山みなみ&林原めぐみ対談 コナンと灰原の関係性は運命共同体も「彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃう」
  2. 2. 映画『コナン』コナン&灰原の新場面カット公開 高山みなみ&林原めぐみ対談インタビューも

関連写真

  • (左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
  • (左から)高山みなみ、林原めぐみ(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
  • 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』新場面カット(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

 を検索