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森田芳光監督、フランス・パリでレトロスペクティブ上映決定

 2011年12月20日に61歳でこの世を去った映画監督・森田芳光さんの作品のレトロスペクティブ(回顧)上映が、5月にフランス・パリで行われることが決定した。また、森田監督のホームページ「森田組にようこそ」の日本語、英語、フランス語、韓国語、中国語の5ヶ国語版がオープンした。

「森田芳光70祭2023」フランス・パリでレトロスペクティブ上映決定

「森田芳光70祭2023」フランス・パリでレトロスペクティブ上映決定

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 自主製作『の・ようなもの』で1981年に商業映画デビューしてから41年、その後、邦画メジャーでの大ヒットを連発し、また独自の表現でインディペンデント映画作家としてもその作風を残した森田監督。邦画のあらゆる製作体制にて、日本映画史に豊潤なフィルモグラフィーを遺した。

 4年前から国際交流基金とともに進めてきた海外での森田作品特集上映企画は、コロナによる遅れを乗り越え、第1弾として昨年12月にニューヨークのフィルム・アット・リンカーンセンターとの共催を実施。そして、「森田芳光70祭2023」として、今回のパリでの開催が決定した。

 パリでは「知られざる監督シリーズ第16弾」として、5月11日〜10月7日の期間に13作品(下段に掲載)を上映。来年、第二部として残りの作品の上映が検討されている。今秋には韓国・ソウルでも「森田芳光特集上映」開催予定。

 21年には森田監督の1年遅れの70歳誕生日(没後10年)と、書籍『森田芳光全映画』、「コンプリートの・ようなもの Blu-rayボックス」発売を記念し、各地で上映イベントを開催。ニューズ・コーポレイション/森田芳光事務所の三沢和子氏は「森田映画が今も古くなっていない事、現代の観客にも感動していただける事がわかり、大変うれしかったです。それと同時に驚いたのは観客のほとんどが初見であった事です。せっかくデジタル素材が出来たので、森田映画がこれからの若い方にも見ていただけるよう、いつまでも忘れられる事のないよう、今後も毎年各地で上映を続けて行く所存です」と、コメント。

■「森田芳光70祭2023番外編」〜函館へ愛を込めて〜

 森田監督は、『ときめきに死す』の撮影中、スタッフ・キャストが函館の丸仙旅館縁に滞在した縁から、その後も『キッチン』『海猫』『わたし出すわ』のロケ地に函館を選び、プライベートでも多くの時間を函館で過ごした。その函館で、森田監督ゆかりの地として書斎コーナーを展示している「Cafe&Deli MARUSEN」の入っているビルが老朽化により取り壊されることになり、移転することに。6月10日〜11に森田監督が愛した場所で最後のイベントを開催することも決定している。

■「森田芳光レトロスペクティブ」第2弾
会場:フランス・パリ日本文化会館・大ホール(292席)
会期:2023年5月11日〜10月7日

5月11日:『家族ゲーム』
5月12日:『ときめきに死す』
5月13日:『(ハル)』、『家族ゲーム』
5月20日:『わたし出すわ』
5月27日:『失楽園』
6月8日:『武士の家計簿』(35mm)
6月15日:『黒い家』
6月17日:『僕達急行☆A列車で行こう』
7月6日: 『海猫』
7月8日:『阿修羅のごとく』
9月2日:『キッチン』
9月7日:『39 刑法第三十九条』
9月9日:『黒い家』
9月23日:『それから』
10月7日:『失楽園』

関連写真

  • 「森田芳光70祭2023」フランス・パリでレトロスペクティブ上映決定
  • 『家族ゲーム』 (C)1983 日活/東宝
  • 『ときめきに死す』 (C)1984 ハネシネマ
  • 『(ハル)』(C)光和インターナショナル
  • 『わたし出すわ』(C)2009 アスミック・エース
  • 『失楽園』(C)1997 「失楽園」製作委員会
  • 『武士の家計簿』(C)2003 磯田道史/新潮社 (C)2010「武士の家計簿」製作委員会
  • 『黒い家』(C)1999「黒い家」製作委員会
  • 『海猫』(C)2004「海猫」製作委員会
  • 『阿修羅のごとく』(C)「阿修羅のごとく」製作委員会
  • 『キッチン』(C)光和インターナショナル
  • 『39 刑法第三十九条』(C)光和インターナショナル/松竹
  • 『それから』(C)東映
  • 『僕達急行 A 列車で行こう』(C)2012「僕達急行」製作委員会

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