俳優の伊藤健太郎（25）と筧美和子（29）が19日、都内で行われた映画『静かなるドン』の完成報告会見に出席した。

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　同作は、「週刊漫画サンデー」（実業之日本社）で1988年〜2013年まで連載された同名漫画が原作。昼はサラリーマンの草食系男子で夜は暴力団総長という2つの顔を持つ主人公・近藤静也（伊藤）が、カタギでい続けることを願いながらも、新鮮組の危機に直面するストーリー。

　静也が思いをよせる同僚・秋野明美を演じる筧は「長年多くの人に愛されている作品なので、プレッシャーを感じ、秋野明美の人物にもファンがたくさんいますしという（不安な）気持ちになりそうでしたが、今までのイメージに臆（おく）せずに自分自身の明美を作っていけたらと、新しい明美像にチャレンジしてみました」と力を込めた。

　昼の顔と夜の顔を演じ分ける伊藤は「はっちゃけてましたね」と自信の演技を振り返る。アドリブも多かったそうで、筧は「笑っちゃってた気がします。“昼静也”のときはおちゃめに楽しく振り切って演じてくださるので、“夜静也”との差も伊藤さんのお芝居で差が付けられて別人のように見えてました」と憧れのまなざしを送った。

　また、どちらの静也が好きか問われた筧は「撮影時は、夜静也の方が刺激的な気がしていたんですけど、今は昼静也だなって」と回答。伊藤に「なんかあったんすか」とツッコまれるも「どっちにも魅力があるなって。昼静也はかわいいですね。一生懸命でまっすぐでピュアで」と魅力を伝えた。

　会見には総合プロデューサーを務め、静也を影ながら支える猪首硬四郎（いのくび・こうしろう）も演じる本宮泰風（51）も出席した。