元SMAPのメンバーでオートレーサーの森且行（49）が6日、埼玉県・川口オートレース場の第9レースで802日ぶりに復帰し、カムバック勝利を飾った。

　2020年11月に最高峰のSG「日本選手権」で悲願の初優勝も、翌年1月24日にレース中の事故で腰椎破裂骨折・骨盤骨折の重傷を負った。2年以上の壮絶な治療・リハビリを乗り越え、ついにこの日、復帰戦を迎えた。

　単勝1.2倍の1番人気の大声援を受け、オーバルに登場。ハンデ30メートルの8号車にまたがり、ピンクの勝負服。落ち着いてスタートを着ると、1周目から圧巻の走り。

　中団から切り裂くように先頭に躍り出ると、場内がどよめき、実況アナは「邪念を振り払って、ひたすら勝利を目指して！」と叫んだ。

　2周目からは「爆走！ぶっちぎっています！」「まるで映画のようであります！」とアナウンスされるほど、鮮烈な一人旅。これまでの思いをふっきる圧勝で“華麗なるカムバック”を果たした。