歌手で俳優の木村拓哉が3日、都内で行われたフジテレビ開局65周年特別企画『風間公親−教場0−』（10日スタート、毎週月曜　後9：00※初回30分拡大）完成披露舞台あいさつに登壇した。木村がこれまで数々の作品に出演しヒット作を生み出した“月9”枠で放送される今作。木村は「“月9”って言わなくていいんじゃないかな？個人的には思ってます」と作品への思いとともに提言した。

【写真】その他の写真を見る

　今作を“月9”枠で放送することを聞かれた木村は「ないな、と思いました」ときっぱり。まず木村は「僕の中で、もちろんお世話になった作品はあるんですけど今や“何曜日の何時”というよりも、作品自体に力がないと観てくださる方に楽しんでいただけないのでは、という個人的な意見があった」と持論を述べる。

　その上で、前作は2020、21年の正月にスペシャルドラマで放送されていただけに「『今年1年もコロナで大変だけど頑張ろうか』というリラックスした空気であんな作品を地上波で届けるというパンクなものづくりをさせていただいたんですけど、以前は、お話全体や登場するキャラクターがキラキラしている時間帯に『これをやっていいんですか』というのが正直なところ」と苦笑した。

　これに対し司会の西山喜久恵アナから「でも挑戦ですよね？」と聞かれると、木村は「挑戦してるのはフジテレビの方だけ」と笑わせつつ「僕らはスタッフとともにワンカットワンカット楽しんで作っています。現場の責任は僕らにあると思うんですけど…だから“月9”って言わなくていいんじゃないかな？個人的には思ってます」と率直な意見を述べていた。

　主演・木村、脚本・君塚良一氏、演出・中江功氏で、新春スペシャルドラマとして放送された『教場』シリーズ。今作では風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”としてあたっていた時代を描く。風間による新人刑事への教育は「風間道場」と呼ばれ、キャリアの浅い若手刑事が突然、刑事指導官・風間とバディを組まされ、実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる育成システムとなっていた。

　この日は風間とバディを組む若手刑事役の赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太が参加した。