テレビ東京は30日、2023年度から初任給を10％引き上げることを発表した。大卒は基本給25万6000円に固定手当を上積みし28万1600円、大学院卒も従来の26万5000円に固定手当を加えた29万1500円に増額。社員のモチベーション向上と優秀な人材の確保を目指す。

　また、20代から30代半ばを中心とする若手世代についても、基本給の10％分に相当する固定手当を支給することで給与を底上げ。さらに嘱託社員については基本給を8.6％、職務を限定した専門社員の基本給も4.3％増やなど、人材を成長力の源泉と位置付け人的資本への投資を強化していく。

　同社は2020年度には、人事賃金制度を抜本的に見直して基本給を平均約8％引き上げるとともに、年齢給を廃止し役割に応じた賃金体系に切り替えた。また合わせて業績連動の割合も高めた。業績は2022年度通期の営業利益が過去最高を更新する見通しで、新しい賃金制度に基づき社員への還元を一層進めていくとコメントした。