MBSなどで放送されたドラマ以来、“ひらきよ旋風”を巻き起こしている『美しい彼』の『劇場版　美しい彼〜eternal〜』（4月7日公開）でダブル主演を務める萩原利久（24）と八木勇征（25）が27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで完成報告舞台あいさつを行った。原作者の小説家・凪良ゆう氏から、萩原・八木あての手紙がサプライズで読み上げられると、「僕らも不安でした」（萩原）、「いろいろ思い出しちゃったね」（八木）などと、感慨もひとしおの様子だった。

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　「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞、「汝、星のごとく」が2023年本屋大賞にノミネートされている凪良氏によるBL小説が原作。この日の手紙で凪良氏は「実写化のお話しを最初にいただいた時は、女性の夢と萌えが詰まった架空の物語をどうやって現実世界に出現させるのか正直不安もありました」と打ち明けつつ、「企画が進み、萩原さんと八木さんのキャスティングが発表された途端、不安の声はピタリと止まりました」と振り返り、「おふたりが並んで立つ姿は『美しい彼』の世界そのもの」と激賞した。

　さらに、劇場版の完成を「原作者としてとてもとてもとってもうれしく晴れがましい気持ち」「これ以上ない幸せでした。こんなに美しい夢を私たちに見せてくれて本当にありがとうございます」などとつづっていた。

　手紙が読み上げられる直前、「怖〜い！　クレームですか？」とビビっていた萩原は、手紙の朗読を聞き終えて、「僕らも、不安でした」と吐露。「原作が素晴らしくて。実写化する上で『美しい彼』というくらいですから、ビジュアルだったり、キャラクターだったり、何をとっても映像化する上で難しいんじゃないかと言われているのも見ていたし、聞いていた」と、2021年11月のドラマ（シーズン1）放送開始当時を思い、「オンエアを経て、感想だったり、たくさんの反響をいただいた。皆さんからの反響に救われて、エネルギーをもらっていたのは僕ら。皆さんの声を頼りに、これでいいんだな、と力をもらいながら撮影してきました。きょう、こんなに大きいところの舞台に立っていることが、奇跡のよう」と、喜びをかみしめていた。

　八木も「どの現場も、どのシーンを撮っている時も楽しかったし、すごく幸せだったし、現場の全員がいい作品を作って、皆さんに届けるというゴールに向かって、ベクトルを全部向けて一生懸命、毎日を突っ走ってきた結果、皆さんに愛してもらえる作品になったと信じています。皆さんのおかげで、シーズン２、そして映画を届けることができたんだなと改めて実感しています」と感謝の気持ちを伝えていた。

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