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映画『Winny』本編映像を使用した“違法アップロード撲滅啓蒙動画”公開

 「Winny」を開発し、著作権法違反幇助(ほうじょ)の容疑をかけられ、逮捕、起訴された金子勇さんが7年にわたる裁判の結果、無罪を勝ち取った「事件」を、俳優の東出昌大三浦貴大のダブル主演で映画化した『Winny』(3月10日公開)より、劇中シーンを使用した、“違法アップロード撲滅啓蒙動画”が公開された。

映画『Winny』(3月10日公開) (C)2023 映画「Winny」製作委員会

映画『Winny』(3月10日公開) (C)2023 映画「Winny」製作委員会

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 「Winny」を利用して違法アップロードをした人たちが、次々と摘発、ついには開発者であった金子も違法者と同様に逮捕される異常事態となった劇中シーンを使用。主人公の金子(東出)が自身の興味の赴くままにひたすらプログラムを書き続けた結果生まれた「Winny」だが、彼の真摯(しんし)な思いとは裏腹に、なぜこれほどまでに悪用されてしまうのか。「僕の開発早すぎたのでしょうか?」と最後、金子が訴える悲痛な想いが胸を打つとともに、違法アップロードに対する本作、そして金子の社会に対する毅然としたメッセージがこもった特別映像となっている。

■「Winny」とは?

 BitcoinやNFTなどで使用されているブロックチェーン技術の先駆けと言われた「Winny」は、金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したソフト。当時ではあまり利用されていなかったP2P技術を発展させデータをバケツリレー方式で転送するため匿名性が非常に高かった。

 金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。その匿名性の高さから映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘され問題となった。

 また、その特性を悪用したウイルスも流行。感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどが漏えい。漏えいしたファイルは多数のパソコンにコピーが残ってしまい回収不能となり、当時の安倍晋三官房長官が会見で「情報漏えいを防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです」と呼びかけたほど社会問題となった。

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