俳優の桐谷健太（43）が5日、大阪市内で行われた『おおさかシネマフェスティバル2023』授賞式に出席し、『ラーゲリより愛を込めて』の演技で助演男優賞を受賞した。司会の浜村淳と爆笑トークを繰り広げ、地元・大阪のファンに応えた。

　桐谷は、撮影現場では集中しているだけに「終わったあとにこういう賞で祝福してくれるのは本当にうれしい」としみじみ。受賞作では、シベリア抑留者の実話を嵐・二宮和也主演で描いた。極寒など厳しい撮影だったというだけに、キャスト・スタッフと喜びを「分かち合えたら」と感無量。

　さらに桐谷は「撮影で1回本当に絶望を感じてしまった。（劇中の）世界にいる感覚に陥って、闇を感じすぎて…」と回顧。そうした経験を踏まえ「戦争は嫌やな、幸せ、楽しいっていいなと思ってもらえれば」と平和を呼びかけた。

　すると、熱の入った浜村は物語のクライマックスを「二宮くんの遺書が…」と語り始め、桐谷は「それ言うんですか？」とタジタジ。ネタバレありの“浜村節”に場内は爆笑に包まれ、桐谷も最後は「言っちゃいましょう！」とのっかり、浜村は「実際に観たら私が言ったことよりはるかに効果が大きいんですから」と冗舌だった。

■『おおさかシネマフェスティバル2023』受賞結果
日本映画作品賞『サバカン SABAKAN』
主演男優賞：村上淳『夕方のおともだち』
主演女優賞：吉岡里帆『ハケンアニメ！』
助演男優賞：桐谷健太『ラーゲリより愛を込めて』
助演女優賞：尾野真千子『サバカン SABAKAN』
新人男優賞：番家一路『サバカン SABAKAN』、原田琥之佑『サバカン SABAKAN』
新人女優賞：嵐莉菜『マイスモールランド』
監督賞：高橋伴明『夜明けまでバス停で』
脚本賞：梶原阿貴『夜明けまでバス停で』
撮影賞：斉藤幸一『とんび』
音楽賞：大島ミチル『サバカン SABAKAN』
新人監督賞：川和田恵真『マイスモールランド』、山崎樹一郎『やまぶき』（※山崎の崎はたつさき）
ワイルドバンチ賞：『I AM JAM ピザの惑星危機一髪！』

外国映画作品賞『Coda コーダ　あいのうた』