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「空室だらけの賃貸マンションが満室に」猫リノベした“猫部屋”が話題、1Kで“3匹飼育可”の希少物件も

 全国の猫主から問い合わせが殺到している「猫部屋」がある。専用トイレにキャットステップ、爪とぎOKの壁など、猫が快適に暮らせる設備を導入するだけでなく、内装はどこまでもスタイリッシュ。手掛けるのは不動産・建設業を営むかたわら保護猫活動を行うねこ大家さん(@nyankichi_neko)。保護猫活動をする中で、猫と暮らせる家が少ないことに気づき「猫可賃貸」を始めた。現在提供する90部屋はすべて満室。全国から空室の問い合わせ、「猫リノベ」の依頼が届く。

大阪にある18平米「猫3匹飼育可」賃貸。”猫リノベ”後に施工チェックを行う「ねこ大家」さんの愛猫”にゃん吉”。

大阪にある18平米「猫3匹飼育可」賃貸。”猫リノベ”後に施工チェックを行う「ねこ大家」さんの愛猫”にゃん吉”。

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■狭い1Rでもデッドスペースを猫仕様に、究極の共存スタイルが実現

 3年前から猫設備に特化した「猫部屋」の賃貸を始めたねこ大家さん。保護しても猫と暮らせる家がなければ受け入れる猫主さんは増えない、と保護猫活動の一環として「猫が幸せに暮らせる部屋」作りを行っている。

 自社物件を猫部屋に変身させたり、他社物件の猫部屋工事の施工、持ち家の猫リフォームなどを請け負い、InstagramやYouTube上で内覧会を開催。室内を案内するのは愛猫の“にゃん吉”だ。キャットウォークを颯爽とわたり仕上がりをチェック。キャットボックスに専用トイレの居心地も隅々まで確認する。正真正銘の“猫お墨付き”物件は、「今すぐ引っ越したい!」「なんだこれは!住みたすぎる…」と大反響だ。

――猫主さんからの反響、すごいですね。大阪で活動されていますが、「うちのエリアにもきて」というオファーがとても多い!

【ねこ大家】 現在、90部屋を提供していますが、おかげさまで満室です。全国の猫主さんから「猫部屋」を作ってほしいと依頼をいただきますが、各地に物件を所有するのは難しいので、ぜひ猫に理解がある賃貸オーナー(家主さん)にもご協力いただけるとうれしいですね。

――空室だらけの賃貸マンションが「猫リノベ」して満室、さらに賃料アップも叶ったとうかがいました。「猫可賃貸」にすることで、猫主さんだけではなく大家さんにとってもメリットがあるとか。

【ねこ大家】 新築マンションがどんどん建てられているので、築古物件が普通のリノベーション工事をしてもさほど家賃UPには繋がりません。「猫可賃貸」は物件自体が少ないので、多少家賃が高くても需要があるんです。それと、猫は環境が変わることにストレスを感じるので、一度入居した飼い主さんは長く住んでくれるという利点もあります。

――ぜひ空室に悩む大家さんにはチャレンジしてほしいですね。ちなみに、Instagramで紹介されている「猫リノベ」物件は、25平米以下の1人暮らし用ワンルームが多く、さらに多頭飼育可ばかりです。その理由は?

【ねこ大家】 猫不可賃貸が多いのは、1Rや1Kなどの築古の狭い物件になります。昔は一人暮らしで猫を飼うことはあまり想定されていませんでした。ですが、昨今はおひとり様や晩婚化などもあり、一人暮らしでも猫やペットを飼っている方は多く、また、手ごろな家賃で多頭飼いできる部屋を求めている方も多くいます。これらのニーズにあわせて、1人暮らし用賃貸をメインにリノベを行っています。猫は上下運動ができれば狭くても快適に過ごせるので、狭い1Rでもデッドスペースを猫仕様にすることで、究極の共存スタイルが実現できました。

■予算5,000万円、“猫のための注文住宅”をリアルタイムで配信

賃貸18平米「猫2匹飼育可」。アーバンシックでスタイリッシュ!(写真/@nyankichi_nekoより)

賃貸18平米「猫2匹飼育可」。アーバンシックでスタイリッシュ!(写真/@nyankichi_nekoより)

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――「猫部屋」作りで心がけていること、理想としているのはどのような事でしょうか。

【ねこ大家】 猫は基本室内飼育なので室内環境が整っていないとストレスで病気になります。ですので、まずは猫が適度な運動をしながら安全に暮らせる部屋が大前提です。その上で目指しているのは、「幸せな空気が流れている」お部屋です。飼い主は、猫たちが快適に幸せに暮らしていることが喜びです。そんな飼い主さんの喜びは猫にも伝わります。お互いに幸せが伝わることで、究極の猫部屋になると思っています。

――現在、ねこ大家さんと一緒に保護猫活動を行う社員さんが「予算5,000万円で“猫のための注文住宅”」を建築中ですよね。続きが気になります。

【ねこ大家】 建設会社の社員が猫と暮らす家(自邸)を建てる行程を全て公開いたします。皆さんが気になる建築費や欠陥がないかなど見所はあると思います。リアルタイムで進んでいますので進捗があり次第、動画で配信いたします。

土地を探すのにとても慎重になってしまい、決めるまでに時間がかかったことをとても後悔しております。早く決めなかったことで、愛猫が1匹亡くなってしまいました。猫の為にも家を建てると決意したこともあり、建てた家に少しでも住んで欲しかったです。

――そうだったんですね…。1日でも早い完成を楽しみにしています。最後に、SNSでの「猫部屋」発信を通じて伝えたいことをお聞かせください。

【ねこ大家】 猫と暮らしたい人は年々増えていますが、猫と住める部屋(特に賃貸物件)が増えません。猫が住むと部屋が傷むなど大家さんにとってデメリットしかない印象が昔からあるんだと思います。猫部屋を増やすことで、野良猫の処分といった社会問題に貢献でき、飼い主さんも笑顔にし、大家さんにもメリットがあることを理解していただき、協力をお願いしたいと考えています。今後は、大家さんにとって空室・空き家対策・家賃値上げなど、メリットになる情報もSNSを通じてお伝えしていく予定です。全国の大家さん、ぜひ宜しくお願いします!

【ねこ大家“猫リフォーム”費用例】
1K(20平米)例
・間仕切り格子引き戸(10万〜20万)
・脱走防止用格子窓(10万〜15万)
・キャットウォーク(部屋全体30万)
・キャットステップ(1つ8,000円〜)
・猫トイレ付収納棚(10万)
・壁床クロス張替え(20万)
※家の間取り、状態などによって異なります

YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」

関連写真

  • 大阪にある18平米「猫3匹飼育可」賃貸。”猫リノベ”後に施工チェックを行う「ねこ大家」さんの愛猫”にゃん吉”。
  • 18平米「猫3匹飼育可」賃貸内部。ベランダと窓に「猫脱走防止柵」を設置。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • デッドスペースを使うことで狭い賃貸でも猫と人の快適な共存が実現。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 部屋一周を回遊できるキャットウォーク。これで運動対策もばっちり!(写真/@nyankichi_nekoより)
  • クローゼットの下を「猫専用トイレ」に。床は防水仕様でお手入れもラクラク。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 爪とぎOKの腰壁なんて…猫も猫主も嬉しすぎる!(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 専用のキャットステップも!(写真/@nyankichi_nekoより)
  • キッチンと部屋の間には透明の「脱走防止扉」。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 賃貸50平米「猫5匹飼育可」。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 猫も人も安心安全の独立型キッチン。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 収納型ベンチの一角は「個室トイレ」。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 賃貸18平米「猫2匹飼育可」。アーバンシックでスタイリッシュ!(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 賃貸20平米「猫3匹飼育可」。キッチンと部屋の間には脱走防止の格子扉。(写真/@nyankichi_nekoより)
  • 賃貸20平米「猫3匹飼育可」。(写真/@nyankichi_nekoより)

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