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千原ジュニア&大東駿介『新・ミナミの帝王』最新作は“宗教団体の闇”に切り込む 現代社会を鋭く風刺

 お笑い芸人・千原ジュニアが主演を務める、カンテレのスペシャルドラマ『新・ミナミの帝王』シリーズ最新作『新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?』が、3月25日午後2時57分〜5時に放送されることが決まった(関西ローカル)。2010年のシリーズ開始以来、社会問題を風刺する内容で話題を呼んできたが、今作は宗教団体の闇に鋭く切り込む。

『新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?』キービジュアル(C)カンテレ

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 週刊漫画ゴラクで連載中の漫画『ミナミの帝王』(原作・天王寺大、萬画・郷力也)をもとにしたテレビシリーズの第22作目。ジュニア演じる大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎と、大東駿介演じる銀次郎の舎弟・坂上竜一のコンビを中心に、欲望とカネに翻ろうされる人々の姿をスリリングに描く。

 今回は、“霊能語”を操るホームレスが宗教団体の教祖として登場する。若者や主婦など救いを求める者の心の隙間に近寄り、銀次郎の顧客の中にも、お布施のため身の丈に合わない借り入れをする者が出るように。急成長を遂げる宗教団体の闇に“ミナミの鬼”銀次郎が立ち向かうことになる。

 共演は、若月佑美、塩野瑛久、夙川アトム、南出凌嘉、増田有華、赤井英和ほか。

■千原ジュニア コメント
――テレビシリーズ22作目となる今作についての思いをお聞かせください。
最近の世間をにぎわせているニュースをギュッと凝縮した感じで、非常に見やすくて距離感の近いお話になっているかなと思います。コンプライアンスだなんだといっているこの時代に、“違法の金貸し”を主人公にしているという点でも、ほかにはないとても特異なドラマになっているかなと思います。

――大東さんとの一年ぶりの共演について。
そうですね。もうスッと入れる感じですね。そうそう、こんな感じと、お互いに違和感なく入っていけたんじゃないですかね。

――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
現代の詐欺手法は特殊で巧妙になっていて、SNSも含めてあの手この手で人をダマそうとするいろんな手口があります。今回のドラマでは、そういった手口についても非常にわかりやすく盛り込まれているので、そのあたりも興味深く見てもらえたらと思います。また、ドラマを見ることで、みなさんの注意喚起にもつながればなと思いますので、ぜひご覧ください。

■大東駿介 コメント
――今作についての思いをお聞かせください。
この一年を総括するような、社会に鋭くツッコんでいくのが、『新・ミナミの帝王』の持ち味だなと思います。22作目であり、10年以上シリーズで続くのもなかなかないので、本当にありがたいことです。ドラマを通して、社会に問題提起できている感じが面白いですね。

――演じられる銀次郎の舎弟・竜一はあらためてどんな人物でしょうか。また、一年ぶりとなるジュニアさんとの共演についてはいかがですか?
お金には生活と人生が深く関わっていて、お金を借りるという行為には、人間の生き方があると思います。それをつなぐのが竜一の役割だと思うので、いつも人間臭くいたいなと思っています。毎年、ジュニアさんとの共演を楽しみにこの作品をやらせてもらっています。年を重ねるごとに、今だからわかるジュニアさんの魅力・発見があります。今年で13年目。10年以上竜一としてそばにいられることは、ありがたいですね。

――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
まさに、今の日本を切り取ったようなドラマになっているかなと思います。事件やニュースの裏側には、ニュースでは描き切れない、人の営み、人生があって、それを表現できるのが、ドラマかなと思います。上澄みでは、救いきれないそこに関わる人の人生、奥深さみたいなものを、このドラマを通してみていただけたらと思います。

■あらすじ
大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎(千原ジュニア)は、ある日、何やらワケありな中学生・長谷川涼(南出凌嘉)に金を貸してほしいと声をかけられるが、「子どもには貸さん」と冷たくあしらう。一方、とある場所では、“若者のカリスマ”として知られるサクラ(塩野瑛久)が、家や学校に居場所がない子供たちに支援の手を差し伸べていた。それから数ヶ月後、銀次郎に借金を断られた涼は、暗い表情で橋の欄干に手をかけ、今まさに川に飛び込もうとしていた。

そんな涼に声をかけたのは、ホームレスの藤森幸生(夙川アトム)。涼は母親が1ヶ月も帰ってこないこと、空腹と絶望により死を選ぶことにしたと打ち明ける。すると藤森は、天に向かって両手をかざし、次の瞬間、その口からは涼の母親とおぼしき人物の言葉が飛び出す。気付けば周囲には人だかりができ、その中には銀次郎の姿も。さらに、その異様な光景を撮影した動画がSNSで拡散され、藤森の元には“霊能語”に救いを求める人々が押し寄せる。

その頃、銀次郎の弟分・坂上竜一(大東駿介)は、顔なじみのキッチンカーの店主・中川裕子(増田有華)から、オーストリアに住む恋人にプロポーズされたと報告を受ける。しかし、聞けば2人の出会いはわずか1ヶ月前で、きっかけもSNSナンパ。竜一は、離婚で弱っていた裕子がつけこまれたのではないかと心配する。

そんななか、訪ねてくる相談者の数が日に日に膨れ上がっていることから、藤森は「治平会」という宗教団体を立ち上げ、教祖となる。銀次郎の顧客の中にも、お布施のため身の丈に合わない借り入れをする者が。そこで銀次郎は、なじみの喫茶店ウエートレス・薄井翠(若月佑美)と裏社会の実力者・沢木英雄(赤井英和)を巻き込んで、治平会と教祖の化けの皮をはがすべく、動き出す。

関連写真

  • 『新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?』キービジュアル(C)カンテレ
  • 『新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?』主題歌を担当するcoldrain

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