元プロ格闘家で俳優の一ノ瀬ワタルが主演を務める、Netflixオリジナルシリーズ『サンクチュアリ -聖域- 』が5月4日より独占配信されることが決定。出演者も追加発表された。

　本作の主人公は、借金・暴力・家庭崩壊…と人生崖っぷちで荒くれ者の小瀬清（一ノ瀬）。その才能と体格を猿将親方（ピエール瀧）に見初められ、大相撲に一切興味はなかったが、カネのためだけに入門。やる気もなく稽古もサボり気味、先輩には盾突きまくり…と手が付けられないクズっぷりだったが、徐々に大相撲にのめり込み、若手力士“猿桜”として大相撲界でのし上がっていく。

　小瀬のほかにも、 関取を夢見るも体格に恵まれないもやしっ子・清水（染谷将太） や、花形部署から相撲番に左遷された世渡り下手な新聞記者・国嶋飛鳥（忽那汐里）ら、ドン底でもがく若者たちの熱き“番狂わせ”を骨太に描く人間ドラマ。

　新たに発表されたキャストが演じるのは、そんな彼らを取り巻くクセ者たち。定年間近の大相撲担当記者で、国嶋の上司・時津役に名バイプレイヤー・田口トモロヲ。大相撲へのリスペクトと愛情を持ち、大相撲界にもズバズバ切り込む国嶋を心配しつつ気にかける。

　名門・龍谷部屋の龍谷親方を演じるのは、映画・ドラマ・舞台に多くのキャリア持つ岸谷五朗。息子の龍貴に“横綱”への期待とプレッシャーをかける堅物だ。

　猿将と犬猿の仲の犬嶋親方役に作家・演出家・俳優と多方面で活躍する松尾スズキ。日本大相撲協会理事長の熊田役に中尾彬。龍谷部屋の女将であり龍貴の母・弥生役に仙道敦子。龍谷部屋のタニマチ・伊東役に笹野高史。

　大相撲界を巡る“政治”の行方にも注目だ。小瀬の両親役には、きたろうが生真面目な父・浩二を、余貴美子 が自由奔放な母・早苗を演じる。夫婦仲はある事件をきっかけに壊れており別居中で、小瀬がグレた一因にもなっている。

　さらに若手注目株も続々出演。“最強”と名高い力士・静内役に住洋樹。龍谷の一人息子の“角界のプリンス”龍貴役に佳久創。猿桜と仲を深める、どこか謎に満ちたホステスの七海役に寺本莉緒。大相撲のスキャンダルを追うフリーライターの安井役で毎熊克哉。猿桜のタニマチとなるIT会社のCEO・村田役を金子大地が演じる。

　オーディションを勝ち取り、元プロ格闘家という経歴を活かした徹底的な役作りに期待が寄せられる一ノ瀬を筆頭に、選りすぐりの実力者が勢ぞろいした本作。息遣いさえ伝わるリアリティあふれるアクションシーンを熱い熱量で描くのは、江口カン監督（『ガチ星』『ザ・ファブル』）。脚本は、劇団K助を主宰し、ドラマ『半沢直樹』の脚本を手がけた金沢知樹が担当している。