NHKは22日、来年2024年前期の連続テレビ小説の主演を俳優・伊藤沙莉(28)が務めることを発表。同日、NHK東京放送局内で制作発表会見も行われ、伊藤が参加した。
伊藤の連続テレビ小説への出演は、2017年の『ひよっこ』以来2回目。会見ではタイトルと脚本が発表された。タイトルは『虎に翼』に決定。脚本は吉田恵里香氏が務めることが明かされた。
会見で「決まってすぐには信じがたく。すごくありがたく光栄なことなんですけど、『やった』というよりは『ホント?』みたいな疑いから入った。徐々に徐々に実感しています。道を切り拓く人は本当にすごくたくさんの苦労がある。強さも弱さも含め、人間らしく、その方を表現できたら」と話す。タイトルについて、伊藤は「朝ドラって、ひらがな、カタカナというイメージ。作品、そのものを表す強さがある。最初に聞いて、思わず少し笑いました。めちゃくちゃいいなって。第一印象としてぐっと来たし、しっくり来た」とほほを緩めていた。
伊藤は過去に、朝ドラはコンプレックスだったことを告白している。2021年に行われたイベントでは「『なんで受けさせられているんだ。ヒロインタイプじゃないのに』という気持ちでソワソワしながら受けていた」と明かした。それが『ひよっこ』でのオーディションで一変。上品な言葉遣いの友だちという役どころだったが「当時、ヤンキーの役をやってて、金髪のプリン(髪)というヤバい状態のまま、お嬢様言葉をしゃべっていた。それを脚本の岡田(惠和)さんが『その様(さま)が面白い』と、米子という役を当ててくださった。あそこで岡田さんが見出してくれなかったら、ずーっと朝ドラ恐怖症になっていた」と振り返っていた。
ヒロインが決まり、改めて悩んでいた過去の自分へのメッセージを問われると「諦めなければ意外とかなう」と一言。「諦めずに、ずっと欠かさずトライしてきたわけじゃないですけど、どこかで(朝ドラヒロインは)夢だった。自分のマネージャーさんとかはオーディションで落ちちゃった時に泣いて悔しがってくれた方もいた。私が『できない。自分なんて』と思っていたところに『そこに立つことに何ら違和感ない。あなたはできるのに』言って信じてくださった方がいたのは大きなこと。『その言葉は信じていいんだよ』と言ってあげたい」としみじみと口にしていた。
連続テレビ小説『虎に翼』のモデルは、三淵嘉子さん。日本初の女性弁護士で、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら事件や裁判が見事に解決されていく、爽快感を一緒に味わえる毎日次回が気になる朝ドラになる。
三淵嘉子さん(1914-1984)は、明治大学専門部女子部法科で学び、1938年に高等文官試験司法科に合格、日本で初めての女性弁護士の1人となった。戦後は、女性への門戸が閉ざされていた裁判官への任官を目指し、裁判官採用願を司法省に提出。すぐには採用されず司法省で民法の改正と家庭裁判所の設立に携わる。1949年に裁判官となり、後には女性として初めての裁判所長も務めた。
タイトル『虎に翼』とは、中国の法家・韓非子の言葉で、「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」という意味がある。五黄の寅年生まれで“トラママ”と呼ばれたというモデルの三淵嘉子さんにちなみ、主人公の名前は寅子(ともこ)で、あだ名は“トラコ”となる。法律という翼を得て力強く羽ばたいていく寅子が、その強大な力にとまどい時には悩みながら、弱き人々のために自らの翼を正しく使えるよう、一歩ずつ成長していく姿をイメージしている。
伊藤は、1994年千葉県出身。役への深い洞察力に裏打ちされた演技力は、シリアスなドラマからコメディーにおいても評価され、ドラマ、映画、舞台にと活躍。ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、ブルーリボン賞助演女優賞、山路ふみ子女優賞、文化庁芸術祭放送個人賞など受賞歴多数。
近年の主な出演作に、映画『ちょっと思い出しただけ』、『月の満ち欠け』、ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)、『拾われた男』『ももさんと7人のパパゲーノ』(NHK)、『キッチン革命』(テレビ朝日)、舞台『首切り王子と愚かな女』、『世界は笑う』など。
伊藤の連続テレビ小説への出演は、2017年の『ひよっこ』以来2回目。会見ではタイトルと脚本が発表された。タイトルは『虎に翼』に決定。脚本は吉田恵里香氏が務めることが明かされた。
会見で「決まってすぐには信じがたく。すごくありがたく光栄なことなんですけど、『やった』というよりは『ホント?』みたいな疑いから入った。徐々に徐々に実感しています。道を切り拓く人は本当にすごくたくさんの苦労がある。強さも弱さも含め、人間らしく、その方を表現できたら」と話す。タイトルについて、伊藤は「朝ドラって、ひらがな、カタカナというイメージ。作品、そのものを表す強さがある。最初に聞いて、思わず少し笑いました。めちゃくちゃいいなって。第一印象としてぐっと来たし、しっくり来た」とほほを緩めていた。
伊藤は過去に、朝ドラはコンプレックスだったことを告白している。2021年に行われたイベントでは「『なんで受けさせられているんだ。ヒロインタイプじゃないのに』という気持ちでソワソワしながら受けていた」と明かした。それが『ひよっこ』でのオーディションで一変。上品な言葉遣いの友だちという役どころだったが「当時、ヤンキーの役をやってて、金髪のプリン(髪)というヤバい状態のまま、お嬢様言葉をしゃべっていた。それを脚本の岡田(惠和)さんが『その様(さま)が面白い』と、米子という役を当ててくださった。あそこで岡田さんが見出してくれなかったら、ずーっと朝ドラ恐怖症になっていた」と振り返っていた。
ヒロインが決まり、改めて悩んでいた過去の自分へのメッセージを問われると「諦めなければ意外とかなう」と一言。「諦めずに、ずっと欠かさずトライしてきたわけじゃないですけど、どこかで(朝ドラヒロインは)夢だった。自分のマネージャーさんとかはオーディションで落ちちゃった時に泣いて悔しがってくれた方もいた。私が『できない。自分なんて』と思っていたところに『そこに立つことに何ら違和感ない。あなたはできるのに』言って信じてくださった方がいたのは大きなこと。『その言葉は信じていいんだよ』と言ってあげたい」としみじみと口にしていた。
連続テレビ小説『虎に翼』のモデルは、三淵嘉子さん。日本初の女性弁護士で、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら事件や裁判が見事に解決されていく、爽快感を一緒に味わえる毎日次回が気になる朝ドラになる。
三淵嘉子さん(1914-1984)は、明治大学専門部女子部法科で学び、1938年に高等文官試験司法科に合格、日本で初めての女性弁護士の1人となった。戦後は、女性への門戸が閉ざされていた裁判官への任官を目指し、裁判官採用願を司法省に提出。すぐには採用されず司法省で民法の改正と家庭裁判所の設立に携わる。1949年に裁判官となり、後には女性として初めての裁判所長も務めた。
タイトル『虎に翼』とは、中国の法家・韓非子の言葉で、「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」という意味がある。五黄の寅年生まれで“トラママ”と呼ばれたというモデルの三淵嘉子さんにちなみ、主人公の名前は寅子(ともこ)で、あだ名は“トラコ”となる。法律という翼を得て力強く羽ばたいていく寅子が、その強大な力にとまどい時には悩みながら、弱き人々のために自らの翼を正しく使えるよう、一歩ずつ成長していく姿をイメージしている。
伊藤は、1994年千葉県出身。役への深い洞察力に裏打ちされた演技力は、シリアスなドラマからコメディーにおいても評価され、ドラマ、映画、舞台にと活躍。ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、ブルーリボン賞助演女優賞、山路ふみ子女優賞、文化庁芸術祭放送個人賞など受賞歴多数。
近年の主な出演作に、映画『ちょっと思い出しただけ』、『月の満ち欠け』、ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)、『拾われた男』『ももさんと7人のパパゲーノ』(NHK)、『キッチン革命』(テレビ朝日)、舞台『首切り王子と愚かな女』、『世界は笑う』など。
このニュースの流れをチェック
コメントする・見る
2023/02/22