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保田圭「息子との日々はまだまだ手探り」 “ヤングケアラー”の少女から気づき【『リエゾン』特別インタビュー】

 児童精神科クリニックを舞台に、凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎育三郎)と研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、心に生きづらさをもつ子どもと家族に向き合う物語『リエゾン−こどものこころ診療所−』(テレビ朝日系 毎週金曜 後11:15 ※一部地域で放送時間が異なる)。17日に第5話放送を迎えるのに先立ち、子どもをもつ親でもある著名人が“リエゾンウォッチャー”となり、本作を視聴した感想を赤裸々に語ってもらう特別インタビューを実施。前話までに続き、2018年に第1子男児を出産し、現在子育てに励む元モーニング娘。の保田圭(42)が登場する。

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――第5話(17日放送)をご覧になっていかがでしたか。

【保田】今回は、介護が必要な母(奥菜恵)のサポートをする少女(古川凛)、ヤングケアラーのお話なのですが、娘に頼らなくてはならない母の思い、なんとか1人で頑張ろうとする少女…お互いを思い合う気持ちに、胸が締めつけられました。そして向山先生(栗山千明)の『自分が無理していることにも気づかず、それを誰かに伝えることもできない。それが子どもです』というせりふに、ハッとさせられました。息子も知らぬ間に無理していたり、私に伝えきれていない、本音や思いがあったりするのかな。母になって5年…息子との日々はまだまだ手探りなので、今回もたくさんの気づきをもらって、学ばせてもらいました。

――ドラマの中にはさまざまな生きづらさを抱えた親子が登場しますが、ご自身と重ねて感じたことはありましたか?

【保田】「子どもはどんなに大人のように見えても、ちゃんとしているようにふるまっていても、やはり子どもです」というせりふ、とても印象的でした。息子が5歳になり、だんだん生意気なことも言うようになって、息子に対して大人と同じ感覚で話すことが増えました。『なんでできないの?』なんて、ついダメな怒り方をしてしまうこともあったり…。でも、まだ子どもなんですよね。『なんでも1人でできるように、しっかりしてほしい』そんなふうにばかり考えていたけど“子どもらしくいさせてあげる時間”が、とても大切なのかな、と感じました。明日は、息子をたくさん甘えさせてあげようと思います。

17日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』第5話より(C)テレビ朝日

17日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』第5話より(C)テレビ朝日

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――ドラマの中に登場した親子のセリフやエピソードで、共感した部分を教えてください。

【保田】誰にも頼れず、なんとか自分で解決しようとする少女に向山先生(栗山千明)がかけた「苦しい時は誰かに助けを求めてもいいのよ」という言葉がとても胸に響きました。私自身、小さい頃から人に頼るのが苦手な性格だったんですよね。悲しいこと、つらいことがあっても親に話せず、1人でメソメソしていることが多かったです。特に、本当に苦しい時こそ、誰かに頼るのが難しかったように思います。モーニング娘。に在籍していた頃…初めてのミュージカルへの挑戦で、思うように演技が出来ず、悩んでいたことがありました。そんな時、メンバーの1人が「私たち仲間なんだから、悩んでるんだったら頼ってよ」そう言ってくれたんですよね。彼女の言葉に号泣しました。

手を差し伸べてくれる人がいるって、こんなにも心強くて、心を軽くしてくれるんだと…。誰かに助けを求めるって勇気のいることですよね。だからこそ、私も誰かに手を差し伸べられるそんな人でありたいと、改めて感じました。

――登場人物で印象に残っている方はいらっしゃいましたか?

【保田】さやま・こどもクリニックには欠かせない、素敵な登場人物ばかりですが、戸塚純貴さん演じる、訪問看護師の川島雅紀さん、とっても魅力的でした。川島さんが出てくると、シーンの印象がガラッと変わります。明るくて個性的なキャラクターの川島さんが、サラッと冗談めかして話す言葉が、実はとても深い言葉だったり。リエゾンでは涙するシーンが多いからこそ、川島さんと遠野先生の、クスッとしてしまうようなやりとりが、ほっこりさせてくれます。

17日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』第5話より(C)テレビ朝日

17日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』第5話より(C)テレビ朝日

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――これから同話のドラマを観る視聴者へ、メッセージをお願いいたします。

【保田】ヤングケアラーという言葉、今回初めて知りました。大好きなお母さんのために、1人でたくさんのことを抱えて、そして自分の夢をも諦めようとする少女。その健気な姿に涙があふれました。そして、子どもの世話にならなくてはならない母の思い…苦しくなりました。今回はヤングケアラーのお話でしたが、ヤングケアラーだけではなく、介護をなさっている方や、子育て中の方など、たくさんのことを1人で抱えて、誰にも頼れずに頑張っている方、きっとたくさんいらっしゃると思います。さやま・こどもクリニックの先生達の寄り添う言葉はどれもあたたかくて…弱音を吐いてもいいんだ、そんな風に思わせてくれるはずです。

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  • 保田圭
  • 17日放送『リエゾン−こどものこころ診療所−』第5話より(C)テレビ朝日
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