お笑いトリオの安田大サーカスの団長安田が16日、都内で開催された『第13回ロケーションジャパン大賞』の授賞式に出席した。団長は、部門賞〜撮影サポート部門〜を受賞した映画『今はちょっと、ついてないだけ』に出演。「スペシャルゲスト」として壇上に呼びこまれた団長は、あいさつもそこそこに「玉鉄（玉山鉄二）来ると思っていたでしょう。あかん、ってスペシャルは、スペシャルにしては弱い」と自虐。さらに、「クロちゃんのフィギュアは買いません。リチちゃんと付き合っているクロちゃんのことは正直、どうでもいいです」と時事ネタ（？）で笑いをとった。

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　『今はちょっと、ついてないだけ』は、伊吹有喜の小説を、『流れ星が消えないうちに』（2015年）、『パーフェクトワールド　君といる奇跡』（18年）の柴山健次監督が映画化。玉山演じるバブル期にフォトグラファーとして脚光を浴びるも、借金生活に転落した主人公が、シェアハウスで夢破れた過去を持つ住人たちと交流を深め、新たな道筋を見いだしていくというストーリー。

　同映画で団長は、売れっ子の芸人だったが、5年間テレビから干されている会田健を演じており、「娘からリアルじゃん、と言われた」と役柄を紹介。さらに玉山から「言ったら怒られる」というサウナでの珍事をあえて披露して授賞式を盛り上げていた。

　なお、同映画は、4市町（千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市）が「企業版ふるさと納税」の仕組みを用いて制作費を集め、各地でロケをするという、地域映画として前例のない取り組みが行われ、官民一体となったサポートが評価され、撮影サポート部門での受賞となった。

　柴山監督は「4市長と出会い、それらが結びついて、作品の完成にたどり着きました。コロナ禍にもかかわらず、力を合わせることができ、素晴らしい経験になりました」と感謝を伝えていた。

　同アワードは、2021年11月1日〜22年10月31日に放送・公開された映画・ドラマ作品を対象に、6000人の一般アンケートを実施し、有識者の新車をもとに、最も地域を沸かせ、人を動かした「作品」と作品を支えた「地域」を表彰するもの。そのほかの受賞結果は以下のとおり。

■「第13回ロケーションジャパン大賞」受賞作品

グランプリ：映画『とんび』×岡山県
準グランプリ：ドラマ『鎌倉殿の13人』（NHK）×静岡県伊豆の国市

部門賞
支持率部門：映画『沈黙のパレード』×静岡県牧之原市
撮影サポート部門 ：映画『今はちょっと、ついてないだけ』×千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市
行楽度部門：映画『今夜、世界からこの恋が消えても』×神奈川県藤沢市
地域の変化部門：映画『峠 最後のサムライ』×新潟県長岡市

特別賞：ドラマ『NICE FLIGHT！』×日本航空株式会社、国土交通省航空局