ボクシング転向を表明していた格闘家の那須川天心(24)が9日、東京・後楽園ホールでプロテストに臨んだ。6回戦からスタートするB級ライセンスを受験した天心は、筆記試験、日本バンタム級1位の南出仁選手とのスパーリング、シャドーボクシングを経て、見事に合格となった。合格後の取材では、今回の挑戦にかける熱い思いが飛び出した。 天心は5歳から極真空手を始め、キックボクシング史上最高の天才、神童と称されてきた。2014年に衝撃のプロデビューを果たし、史上最年少16歳でRISEバンタム級王者となるなど、MMAやMIX含め戦績は47戦47勝(32KO)。2021年の大みそかで『RIZIN』を卒業し、22年6月には『THE MATCH 2022』で武尊との世紀の一戦を制し、キックボクシングを引退した。 華麗な経歴を引っさげてのボクシング界への転向となったが、当の本人は「なんか、最初からっていう感じがしますね。ゲームで例えると、1回全クリして、強くてニューゲーム。武器とか全部そろえて、そこからもう1回やり直す、その最初のステージみたいな感覚です」と意気込む。
2023/02/09