劇場公開25周年を記念し、今週10日から2週間限定で劇場上映される映画『タイタニック：ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』（2月10日より2週間限定公開）より、同作を象徴する、タイタニック号船首でジャックに支えられながらローズが両手を開くシーンの本編映像がWEBで公開された。

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　1997年に公開された映画『タイタニック』。船でなくても、高いところ、見晴らしがいいところに立つと思わず、真似したくなる、そして「タイタニックみたい」とツッコミを入れてしまう、日本人にも広く浸透しているシーン。今回、3Dリマスター版という最新技術でよりクリアな映像で観ることができる。

　なぜ、このシーンが日本はもとより世界中の人たちを魅了したのか。それは1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故をベースに、新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャック（レオナルド・ディカプリオ）と上流階級の娘ローズ（ケイト・ウィンスレット）の“身分違いの恋”を描き、やがて沈みゆく船の上で“命がけの恋”をするからにほかならない。

　タイタニック号沈没事故からインスピレーションを得て、船とその処女航海（そして唯一の航海）の魅力的な詳細と絡み合うラブストーリーを構想し、脚本も手がけたジェームズ・キャメロン監督は「この映画を作るにあたっての私の目標は、この悪名高い船の劇的な死だけでなく、その短く輝かしい人生も見せることでした」とコメントを残している。

　ローズを演じたケイト・ウィンスレットは、「ジャックは、彼女の願望や夢に興味を示してくれた初めての人、初めての男性であることは確かです。彼女にはあきらめと絶望がありましたが、ジャックと出会い、完全に信頼とコミュニケーションに基づいた素晴らしい愛が表面化するんです」。

　キャメロン監督も「感情的なレベルでの二人のつながりが、内面が死につつあるローズを、新しい人生を歩もうとする元気な若い女性へと変身させるのです。ジャックはその変身を可能にする自然なエネルギーと純粋な精神を持っているのです」と若い二人について言及している。

　“身分違いの恋”と“命がけの恋”の間に、“恋ごころが人を変える”という希望が描かれている本作。その希望を象徴するのが、「I'm flying, Jack！（空を飛んでるわ！）」のシーンだ。この後、タイタニック号を襲う悲劇を思うと、命のある限り希望はあるが、その命には限りがあるから大事なのだという普遍的なメッセージが自然と伝わってくる。

　初公開当時も最先端の高度な映画製作技術を駆使して作られた『タイタニック』。それが、25年の時を経て、３D映像としてリマスターされ、「3Dはスペクタクルに満ちた環境やアクションを向上させるだけでなく、人間同士の関わり合いも向上させてくれます」と確信しているキャメロン監督。

　あすから劇場で上映が始まる『タイタニック：ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』で、私たちは映画を観るのではなく、一緒にタイタニック号に乗り込み、物理的にはありえない豪華船の旅を楽しみ、その中で、ジャックとローズが、出会い、究極のリスクを冒し、当時の抑圧的な社会慣習に抗して恋に落ち、生と死のはざまでも互いを思い、愛し合う姿を目撃するのだ。

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