児童精神科クリニックを舞台に、凸凹を抱える院長・佐山卓（山崎育三郎）と研修医・遠野志保（松本穂香）のコンビが、心に生きづらさをもつ子どもと家族に向き合う物語『リエゾン−こどものこころ診療所−』（テレビ朝日系　毎週金曜　後11：15 ※一部地域で放送時間が異なる）。いよいよ20日（金）に初回放送を迎えるのに先立ち、子どもをもつ親でもある著名人が“リエゾンウォッチャー”となり、本作を視聴した感想を赤裸々に語ってもらう特別インタビューを実施。今回は、K-1選手の魔裟斗（43）と結婚し、現在3児の母でもある矢沢心（41）が登場する。

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――第1話（20日放送）の率直な感想を教えてください。

【矢沢】日常でよくある、よく目にする光景に病名を求めがちでした。大なり小なり発達障害とは生まれつきで、原因は分からない。そして育て方や躾（しつけ）は関係ない。対人関係を良くする事は、相手を思いやる事。薬でもない。誰にも聞けない育児の疑問について寄り添ってくれる、私にとっては学びの1時間であっという間でした。

――ドラマの中にはさまざまな生きづらさを抱えた親子が登場しますが、ご自身の親子関係と重ねて感じたことはありましたか？

【矢沢】子どもたちは落ち着きがなく、目を離すと何をするか分からないと感じる事があります。イライラする事や叱る時もあります。命の危険を感じる事があればその場で伝えます。そして抱きしめて背中をトントンします。その場合は、場所や時間帯、気をつけられる事、今後未然に防ぐ事に気をつけています。

――ドラマの中に登場した親子のせりふやエピソードで、共感した部分を教えてください。

【矢沢】りえ先生（風吹ジュン）のせりふで、「大丈夫」「あなたはイイ子」という言葉と、「そう言って守ってくれる誰かを求めている。それは傷の手当てよりも大切な事」というメモが印象に残っています。ぎゅっと抱きしめて心が温かくなる魔法の言葉。育児はもちろん、大切な人や自分にも実行出来る言葉なのでさっそく、子どもにかけてあげたいです。

また、「あなたにしか出来ない事もきっとある」、「痛みを抱えているからこそ人に寄り添える事だってあるはずだ」という佐山先生の言葉は、つらい事や悲しい事、苦しい事を経験してきたからこそ伝える事ができ、ありのままの自分でいい、そんな事は乗り越えられると、勇気と自信をくれる言葉でした。

――これから第1話のドラマを観る視聴者へ、メッセージをお願いいたします。

【矢沢】ココロの拠り所になるドラマです。子ども、家族、友人、自分、誰のためでもいい。誰かのために生かす事の出来るヒントが見つかる気がします。きっと見終わった頃にココロが優しくなれると思います。