児童精神科クリニックを舞台に、凸凹を抱える院長・佐山卓（山崎育三郎）と研修医・遠野志保（松本穂香）のコンビが、心に生きづらさをもつ子どもと家族に向き合う物語『リエゾン−こどものこころ診療所−』（テレビ朝日系　毎週金曜　後11：15 ※一部地域で放送時間が異なる）。いよいよ20日（金）に初回放送を迎えるのに先立ち、子どもをもつ親でもある著名人が“リエゾンウォッチャー”となり、本作を視聴した感想を赤裸々に語ってもらう特別インタビューを実施。今回は、お笑い芸人の東貴博（53）と結婚し、2015年に第1子となる長女を出産した安めぐみ（41）が登場する。

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――第1話（20日放送）の率直な感想を教えてください。

【安】何をやっても失敗してしまう研修医・志保の、それでも真っ直ぐにひたむきに頑張る姿や、さまざまなことを心に抱えている子どもたちの姿、院長の佐山先生のひたすら穏やかであたたかい姿全てに、とても心動かされました。子どもたちの繊細な心をたくさん感じ取る事ができ、お母さんたちの苦悩、子たちへのあふれんばかりの愛情に、見終わった後は涙と、そして心がとてもあたたかくやわらかくなりました。

――ドラマの中にはさまざまな生きづらさを抱えた親子が登場しますが、ご自身の親子関係と重ねて感じたことはありましたか？

【安】私自身、幼少期はとても内気でかなりの恥ずかしがり屋で、常にモジモジしたり、思ったことをなかなか口に出来なかったりな子どもでした。母はとても心配したり苦労したのではないかなと思っています。娘は逆にとても元気いっぱいで、天真らんまんすぎて、少し落ち着いてー！と思うことばかりの日々です（笑）。大変なこともありますが、そんな娘を丸ごと愛したいと、ドラマを観て改めて思いました。

――ドラマの中に登場した親子のセリフやエピソードで、共感した部分を教えてください。

【安】佐山院長の叔母の、りえ先生（風吹ジュン）が「大丈夫、あなたは悪くない、とってもいい子、大丈夫」という言葉は、子どもにこんな風に言える自分でいたいと思い、また頑張っているすべての人にも、自分自身に言ってあげて欲しいと思うようなシーンでした。「傷の手当てより大切なこと」という言葉もとても印象的でした。

――登場人物で印象に残っている方はいらっしゃいましたか？

【安】研修医の志保さんは、何をやってもドジをしてしまう、また発達障害ということが分かるシーンもありましたが、懸命に真っ直ぐ生きている姿、天真らんまんに子どもたちと一緒に泣いたり笑ったりする姿に、とても心打たれました。だからこそ、さまざまなことを抱える子どもたちに寄り添えている。私自身もかなりドジだったり、自分のダメさ加減に落ち込むこともありますが、みんなデコボコを抱えながら、前を向いて懸命に生きているんだと、とても励まされます。登場人物全員が、愛にあふれていて、自分の子育ての悩みも、大丈夫だよと言われているような気持ちになり、1話を観てとても心があたたかくなりました。