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『どうする家康』初回、2880万人が見た タイムシフト増加でますます進む視聴の分散化

 今月8日にNHKで放送された大河ドラマ『どうする家康』の第1回「どうする桶狭間」について、ビデオリサーチ社調べによる視聴人数と総合視聴率(※1)が公表され、タイムシフト視聴率が前作の『鎌倉殿の13 人』よりアップしていることがわかった。NHKによると、NHKプラスでの視聴数もこれまでに配信された全ドラマの第1回配信の中で最多だったという。リアルタイムかタイムシフト、放送か配信か、視聴の分散化がますます進んでいることと、「テレビ離れ」が「コンテンツ離れ」ではないことも見えてきた。

NHK大河ドラマ『どうする家康』毎週日曜放送中(C)NHK

NHK大河ドラマ『どうする家康』毎週日曜放送中(C)NHK

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 ビデオリサーチ社による調べで、『どうする家康』第1回の視聴人数は、【総合】(後8:00〜8:58)が2595.6万人、【BSプレミアム】(後6:00〜6:58)が474.1万人、【合計】2880.1万人(両方見た重複を排除した数字。全国32 地区で番組を 1 分以上の視聴した人数の推計値)。同様に、『鎌倉殿の13人』は、【総合】2406.4万人 【BS プレミアム】490.9万人、【合計】2705.7万人だったことから、175万人アップしたことになる。ビデオリサーチ社による推計値ではあるけれど、2880万人くらいの人が『どうする家康』に触れたというのは、やはり大きな数字だ。

 同じくビデオリサーチ社による個人視聴率は、リアルタイム視聴率で前作を下回った関東地区もタイムシフト視聴率では前作を上回る結果に。関西地区はリアルタイム・タイムシフトともに前作を上回った。以下、数値(%)は(関東2700世帯/関西1200世帯)を分母としている。

●個人視聴率【関東】
リアルタイム視聴率:『どうする家康』9.6%|『鎌倉殿の13人』10.6%
タイムシフト視聴率:『どうする家康』6.6%|『鎌倉殿の13人』5.6%
総合視聴率:『どうする家康』15.9%|『鎌倉殿の13人』15.8%

●個人視聴率【関西】
リアルタイム視聴率:『どうする家康』10.0%|『鎌倉殿の13人』9.8%
タイムシフト視聴率:『どうする家康』7.2%|『鎌倉殿の13人』5.6%
総合視聴率:『どうする家康』16.8%|『鎌倉殿の13人』14.8%

 同世帯視聴率でも、タイムシフト視聴率が前作よりアップしている。

●世帯視聴率【関東】
リアルタイム視聴率:『どうする家康』15.4%|『鎌倉殿の13人』17.3%
タイムシフト視聴率:『どうする家康』10.7%|『鎌倉殿の13人』9.9%
総合視聴率:『どうする家康』25.2%|『鎌倉殿の13人』25.8%

●世帯視聴率【関西】
リアルタイム視聴率:『どうする家康』16.2%|『鎌倉殿の13人』16.5%
タイムシフト視聴率:『どうする家康』11.0%|『鎌倉殿の13人』10.2%
総合視聴率:『どうする家康』26.1%|『鎌倉殿の13人』25.0%

 NHKでは、大みそかに放送した『第73回NHK紅白歌合戦』でも、タイムシフト視聴も加えた視聴人数(同上)で、第1部が前回を上回り、第2部は前回並みだったことを公表。NHKプラスの視聴UB(※2)においては、サービス開始以降、配信した全番組で初めて100万を超える約120万を記録したことも発表している(NHKプラスの登録数は、2022年9月末時点で約311.3万件)。

 『紅白歌合戦』や大河ドラマといった歴史ある番組においても、NHKプラスでの視聴やタイムシフト視聴で前回(前作)を上回る結果が見られたことは、昨今言われる「テレビ離れ」は、「コンテンツ離れ」ではないということ。昨年、フジテレビのドラマ『silent』も見逃し配信で話題となったように、時間や場所を問わず、デバイスも問わず、視聴者を魅了する番組が求められているのは間違いない。『どうする家康』の今後に期待だ。

※1総合視聴率=リアルタイム視聴とタイムシフト視聴のいずれかでの視聴を示す指標。リアルタイムでも視聴し、タイムシフトでも視聴した場合は重複もカウントせず集計。番組単位での視聴の拡がりを示す。

※2=ユニーク・ブラウザ。視聴した端末の数。同じ端末で複数回訪問しても1とする。第1部と第2部の合算値。重複は除く。同時または見逃し配信での視聴数、放送当日〜見逃し7日間の数値。

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