『同級生』シリーズなどで知られる漫画家・中村明日美子によるサイコサスペンスを、前田敦子主演で連続ドラマ化する『ウツボラ』（3月24日放送・配信スタート、全8話）のオールキャストが解禁となった。

　原作漫画は連載当時、ミステリアスな展開と官能的な描写が話題を呼び、「このマンガがすごい2011」第7位にランクインし、完結後も読者による考察が繰り広げられるなどカルト的な人気を誇っている。

　ある日、謎の死を遂げた美しい女性、「朱」。彼女と入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る「桜」が、人気作家・溝呂木舜の前に現れる。ドラマ版では、主演の前田が、「朱」と「桜」を一人二役で演じる。

　そして、「朱」と「桜」に翻ろうされる作家・溝呂木役を北村有起哉が演じることが明らかになった。小説を書くことができなくなっていた溝呂木は、新連載「ウツボラ」で再び脚光を浴びるが、それは「朱」の作品を盗用したものであった。

　「朱」が謎の死を遂げたことで焦った彼は、彼女の妹を名乗る「桜」が続きの原稿を持っているのではないかと思い、接近するが…。誘惑に抗えず、盗作という闇へと足を踏み入れる中年作家の葛藤を、哀愁かつ色気の漂う演技で魅せる。

　さらに、溝呂木の作家としての才能にほれ込みつつも、彼の盗作を疑う担当編集者・辻真琴役に、藤原季節。幼い頃から溝呂木に恋心を抱き、彼の身の回りの世話をする姪・溝呂木コヨミ役に、平祐奈。ビルから飛び降りた「朱」の怪死事件を捜査する刑事・望月剛役に、おかやまはじめ。

　望月の部下で、同じく怪死事件の真相を追う刑事・海馬芳嗣役に、武田航平。溝呂木の盗作問題に固執していく辻を見守る作家・野宮愛役に、雛形あきこ。そして、溝呂木の大学時代からの友人で作家仲間の谷田部理役を渡辺いっけいが演じる。

　あわせて解禁された60秒の予告映像では、溝呂木と抱き合う「朱」と「桜」。彼女たちは別人でありながら、肌を重ねた溝呂木は、彼女たちの輪郭がたしかに重なるような印象を抱いていた。人間の心に潜む「欲望」の終着地点はどこにあるのか。「朱」の怪死事件と小説「ウツボラ」をめぐって、物語は思いもよらない結末へと向かっていく。なお、同作は愛知県蒲郡市および幸田町でロケを敢行。印象的な桜並木など、物語を彩るロケーションも注目だ。

　同ドラマは3月24日より毎週金曜午後11時30分からWOWOWプライムにて放送（第1話は無料放送）のほか、WOWOWオンデマンドで配信。

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