歌舞伎俳優の中村米吉が5日、東京・東京芸術劇場シアターウエストにて行われた舞台『オンディーヌ』のゲネプロに参加。東京初日公演を翌日に控える中、共演の宇野結也、小澤亮太、紫吹淳とともに意気込みを語った。
中村ははじめに、「長い稽古(けいこ)と名古屋での3日間の公演を経まして、実際にお客様に観ていただく舞台と稽古は違うものだなと実感した」といい、「キャストのみなさまのお力で素敵な作品にしていただけた。あとは自分自身がオンディーヌとしてどうやってより素敵なものにできるかを考えながらすごした」と、昨年12月23日から上演されていた愛知公演を回顧。
あす6日から同所にて開幕する東京公演について、「だいたい去年のことは去年のうちに全部忘れてしまうんですが(笑)、できる限り今年まで覚えておこうと思って、きのうの稽古に臨みました。少し期間が空いたことで、もう一度新たな気持ちで勉強させていただくことができたなと思う。よりセリフとか動きとか感情が自分の体に染み入ってきたような気分です」と、心境を口にした。
名古屋での本番公演を終え、役柄について改めて印象を聞かれると、「変わらないです」とキッパリ。「変わらずちょっとおかしい役ですね、この人は。とにかくよくしゃべりますんで(笑)。なんとも奇妙で、だけど愛らしくて、だからこそ悲しい。この感覚は台本を初めて読ませていただいたときから変わっていない。名古屋公演を経て、その思いがどんどん強くなりました」と語った。
今作が外部作品初出演となった中村は、「歌舞伎役者である私がこういった格好で、こんな髪の毛で出てくるところが1つの観所なのかなとは思います」と切り出しつつも、「ただ、歌舞伎役者がこういう格好をしたというところだけにとどまらないようにしたい。本質を突く言葉、キラキラした言葉が散りばめられておりますので、観ていただいた方に何かお土産として持って帰っていただけるような演技ができればと思っております」と力を込めた。
同舞台は、フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥの名作。永遠の愛を信じて人間界に入った水の精・オンディーヌ(中村)と、遍歴の騎士・ハンス(宇野・小澤)の悲恋を描く。1939年にパリのアテネ座にて初演を迎え、1954年にはニューヨークにてオードリー・ヘップバーン主演でも上演された。日本では1958年に劇団四季が初演し、その後も上演が重ねられている20世紀屈指の古典劇となる。
中村ははじめに、「長い稽古(けいこ)と名古屋での3日間の公演を経まして、実際にお客様に観ていただく舞台と稽古は違うものだなと実感した」といい、「キャストのみなさまのお力で素敵な作品にしていただけた。あとは自分自身がオンディーヌとしてどうやってより素敵なものにできるかを考えながらすごした」と、昨年12月23日から上演されていた愛知公演を回顧。
あす6日から同所にて開幕する東京公演について、「だいたい去年のことは去年のうちに全部忘れてしまうんですが(笑)、できる限り今年まで覚えておこうと思って、きのうの稽古に臨みました。少し期間が空いたことで、もう一度新たな気持ちで勉強させていただくことができたなと思う。よりセリフとか動きとか感情が自分の体に染み入ってきたような気分です」と、心境を口にした。
名古屋での本番公演を終え、役柄について改めて印象を聞かれると、「変わらないです」とキッパリ。「変わらずちょっとおかしい役ですね、この人は。とにかくよくしゃべりますんで(笑)。なんとも奇妙で、だけど愛らしくて、だからこそ悲しい。この感覚は台本を初めて読ませていただいたときから変わっていない。名古屋公演を経て、その思いがどんどん強くなりました」と語った。
今作が外部作品初出演となった中村は、「歌舞伎役者である私がこういった格好で、こんな髪の毛で出てくるところが1つの観所なのかなとは思います」と切り出しつつも、「ただ、歌舞伎役者がこういう格好をしたというところだけにとどまらないようにしたい。本質を突く言葉、キラキラした言葉が散りばめられておりますので、観ていただいた方に何かお土産として持って帰っていただけるような演技ができればと思っております」と力を込めた。
同舞台は、フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥの名作。永遠の愛を信じて人間界に入った水の精・オンディーヌ(中村)と、遍歴の騎士・ハンス(宇野・小澤)の悲恋を描く。1939年にパリのアテネ座にて初演を迎え、1954年にはニューヨークにてオードリー・ヘップバーン主演でも上演された。日本では1958年に劇団四季が初演し、その後も上演が重ねられている20世紀屈指の古典劇となる。
このニュースの流れをチェック
コメントする・見る
2023/01/05