俳優の岸井ゆきのが17日、都内で行われた映画『ケイコ 目を澄ませて』の公開記念舞台あいさつに参加した。
『第72回ベルリン国際映画祭』に出品された本作が日本での凱旋公開。聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにしたケイコ役の岸井は「やっと公開ができて感激しています。もううれしい以外の言葉が浮かびません。とてもうれしいです」と気色満面。ケイコ(岸井)を見守るジムの会長を演じた三浦友和も「上映後の拍手が外にももれ聞こえてきたので皆さんが好意的に受け取ってくれたと思っています。きっと海外映画祭でも同じような反応だったのかな?」と喜ぶ。三宅唱監督は「照明がまぶしくて客席がよく見えない!」と会場を笑わせつつ「観客の皆さん全員の眼差しがスクリーンに向かっているなんて…。やはり映画館って素晴らしい!」と劇場での封切りに感慨深げだった。
岸井は「手話やボクシング、フィルム撮影などいろいろな挑戦をさせてもらいました。最初はケイコを一人で背負わないといけないのかなと思って不安や恐怖があったけれど、撮影の前から三宅組が完成していて、みんなで一緒に映画を作っているのが感じらました」とワンチームを実感。三浦は岸井について「クランクインの日からボクサーとして体も精神も仕上がっていた。3か月のトレーニングでここまで出来るとは、女優としてのすごさも垣間見られます。この映画は岸井さんにとって代表作だと思う」と太鼓判を押した。
ケイコと会長が鏡越しで行うシャドーボクシングは名シーンに。岸井が「会長から差し出された手をケイコが打つところは、その場のアドリブが本編に採用されたもの。ケイコとして喜びを感じた瞬間でもあります」と舞台裏を明かすと、三浦も「目の前に仕上がっているケイコがいるので、何の苦労もなくシーンが成立した」と撮影時の手応えを語った。
さらに三浦は岸井について「岸井さんはかわいらしいでしょう? 小柄だし、ケイコって感じがする。でも今日は底の高い靴を履いているよね? いつもはもっと小さいのに」とニヤリとすると、岸井も「普段から竹馬に乗っています!」と息の合った掛け合いを披露していた。
また、三浦が岸井と松浦慎一郎の高速ミット打ちを見どころに挙げると、岸井は当該シーンについて「どう打つかは決まっておらず、体の動きに合わせて即興で打ち返しました。それもあって終わった後の私の表情は本物です。『ヨッシャ、できたっ!』みたいな」と満面の笑みを見せた。
最後に岸井は「この映画は生き方のお話です。いろいろな方に伝わるものがあると思う。皆さんの感想をいくつか読ませていただき、とても感慨深い気持ちになっています。この作品がもっともっと羽ばたいて私たちから見えなくなるくらいまで行ってほしい。映画が皆さんにとって大事なものになる、そのきっかけとなるような作品になったらうれしいです」と思いを込めて語った。
『第72回ベルリン国際映画祭』に出品された本作が日本での凱旋公開。聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにしたケイコ役の岸井は「やっと公開ができて感激しています。もううれしい以外の言葉が浮かびません。とてもうれしいです」と気色満面。ケイコ(岸井)を見守るジムの会長を演じた三浦友和も「上映後の拍手が外にももれ聞こえてきたので皆さんが好意的に受け取ってくれたと思っています。きっと海外映画祭でも同じような反応だったのかな?」と喜ぶ。三宅唱監督は「照明がまぶしくて客席がよく見えない!」と会場を笑わせつつ「観客の皆さん全員の眼差しがスクリーンに向かっているなんて…。やはり映画館って素晴らしい!」と劇場での封切りに感慨深げだった。
岸井は「手話やボクシング、フィルム撮影などいろいろな挑戦をさせてもらいました。最初はケイコを一人で背負わないといけないのかなと思って不安や恐怖があったけれど、撮影の前から三宅組が完成していて、みんなで一緒に映画を作っているのが感じらました」とワンチームを実感。三浦は岸井について「クランクインの日からボクサーとして体も精神も仕上がっていた。3か月のトレーニングでここまで出来るとは、女優としてのすごさも垣間見られます。この映画は岸井さんにとって代表作だと思う」と太鼓判を押した。
ケイコと会長が鏡越しで行うシャドーボクシングは名シーンに。岸井が「会長から差し出された手をケイコが打つところは、その場のアドリブが本編に採用されたもの。ケイコとして喜びを感じた瞬間でもあります」と舞台裏を明かすと、三浦も「目の前に仕上がっているケイコがいるので、何の苦労もなくシーンが成立した」と撮影時の手応えを語った。
さらに三浦は岸井について「岸井さんはかわいらしいでしょう? 小柄だし、ケイコって感じがする。でも今日は底の高い靴を履いているよね? いつもはもっと小さいのに」とニヤリとすると、岸井も「普段から竹馬に乗っています!」と息の合った掛け合いを披露していた。
また、三浦が岸井と松浦慎一郎の高速ミット打ちを見どころに挙げると、岸井は当該シーンについて「どう打つかは決まっておらず、体の動きに合わせて即興で打ち返しました。それもあって終わった後の私の表情は本物です。『ヨッシャ、できたっ!』みたいな」と満面の笑みを見せた。
最後に岸井は「この映画は生き方のお話です。いろいろな方に伝わるものがあると思う。皆さんの感想をいくつか読ませていただき、とても感慨深い気持ちになっています。この作品がもっともっと羽ばたいて私たちから見えなくなるくらいまで行ってほしい。映画が皆さんにとって大事なものになる、そのきっかけとなるような作品になったらうれしいです」と思いを込めて語った。

2022/12/17