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宮本茉由、接吻シーンに至るまでの会話を公開 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』

 太宰治が「斜陽」を執筆してから75年を記念して映画化された『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が、本日(28日)よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開がスタート(全国公開は11月4日)。宮本茉由演じるヒロイン・島崎かず子が、太宰治自身を投影した作家・上原二郎(安藤政信)と運命を変える初めての出会いのシーン(本編映像)が解禁となった。

映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(C)2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会

映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(C)2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会

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 映像は、まだ学生だったかず子の弟・直治(奥野壮)が師匠と仰ぐ、中年作家、上原と初めて出会う場面。高校生にも関わらず薬物を使用している直治を心配したかず子が「直治に薬を勧めたのは上原さん、あなたでしょ」と問いただす。上原は、「薬はもう辞めさせるよ。アルコールに転向させます」と応じ、詫びる様子はない。

 かず子は確信を射抜くかのように「上原さん、弟に小説を書く才能があるとお思い?」と続ける。「わかりませんね。そんな不安をごまかすため、若い頃に薬を覚えたんです。これからだってどうなることか。突然一行も書けなくなって、自殺をするかもせれませんよ」と、心配するかず子の心中を逆なでする言葉を発するとウイスキーグラスに手を伸ばす。

 「でも、弟は尊敬していますわ。上原さんは天才だって」と、意に反して上原を気遣う。その言葉に微笑んだ上原は「それは買い被りすぎだ。俺は二流、いや三流の作家でね。出すものはみんな愚作。ひっどい作品ばかりだ。本物なんかひとつもない。ただケチな世渡り、メシを食うための仕事なんだ。あなだだって僕の小説なんか読んでいないでしょう」と自虐的な言葉を返す。弟に勧められて読んだという彼女に「下らなくて、つまらなかった筈だ」と吐き捨てる。

 「いいえ、とても面白かったわ。それに上原さんも想像どおりの方、とても…」と言葉を詰まらせると、「とても?」と視線を向ける上原に、かず子は「面白くて、すてき」と見つめ返す。

 グイと酒を飲み干すと「さ、もう帰りましょう」と勘定を済ませて階段を上がって行く上原の後を、ゆっくりと続くかず子。突然、振り向いた上原は、いきなりかず子を包むように抱くと、激しく接吻する。この後、道ならぬ恋に突き進むふたりの恋の行方はどんな展開を見せるのか。戦後の日本を舞台に“恋と革命の物語”が映画館で幕をあける。

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