人気グループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が28日、都内で行われた主演映画『そして僕は途方に暮れる』（来年1月13日公開）の舞台あいさつに登場した。“クズ男”を演じ新境地を切り開いたが、「肉体的にも、精神的にも追い込まれ、何度も逃げたいと思った」というほどの撮影を振り返った。

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　同作は、2018年にシアターコクーンで上演されたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔氏×主演・藤ヶ谷の再タッグによって映画化したもの。主人公の平凡なフリーター・菅原裕一（藤ヶ谷）がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、人生を賭けた逃避劇を描く。

　作品内容もあって撮影は苦労だらけだったそうで、「つらく苦しい…」「撮影初日から逃げたいと思いましたし、楽しい思い出は一つもありません！」と苦笑い。

　理由については「その瞬間瞬間、監督のOKが違うので、振り返るシーンのリテイクは、リハーサル含めたら100回弱くらいやったと思います」と打ち明け、「監督から『日本語の辞書に載っていない言葉で表現してください』と言われたのを覚えています」「貧血気味になったのを覚えています」と笑いながら撮影を振り返った。

　また、映画では、ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまう“クズ男”っぷりを見事に体現しているが、「撮影が終わっても通常の自分のテンションに戻るのに半年くらいかかりました。アイドル業に支障が出ましたね。その半年は心も表情も動かず…」と苦笑いしつつ、「そのあとすぐにライブがありましたが、菅原裕一が歌って踊っているみたいな」と語り笑いを誘った。