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香川照之、昨日までの自分を失ったら何を演じたら良いのだろう 映画『宮松と山下』90秒予告

 俳優の香川照之が主演する映画『宮松と山下』(11月18日公開)より、ヤクザに殺される宮松、縁側で煙草を吸う宮松、バッティングセンターでホームランを打つ宮松など、謎に包まれた宮松の新たなシーンが満載の90秒予告が解禁となった。あわせて、追加キャストの場面写真も到着した。

場面写真(C)2022『宮松と山下』製作委員会

場面写真(C)2022『宮松と山下』製作委員会

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 同映画は、“新しい手法が生む新しい映像体験”を標榜(ひょうぼう)し、過去に2本の短編映画がカンヌ国際映画祭から正式招待を受けた監督集団「5月(ごがつ)」による初の長編映画。数多くの名作CMや教育番組『ピタゴラスイッチ』を手がけてきた東京藝術大学名誉教授・佐藤雅彦、NHKでドラマ演出を行ってきた関友太郎、多岐にわたりメディアデザインを手がける平瀬謙太朗の3人が監督を務めた。

 香川が演じるのは、「端役」ばかりを演じるエキストラ俳優、宮松。実は彼には過去の記憶がなかった。何が好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか。なにも思い出せない中、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続けていた。

 90秒予告では、「ヤー!」と大声をあげた香川演じる男が、勇ましく相手の侍に刀を振りかざすも、斬り返され倒れるところから始まる。あたりは静まり、死んだはずの男がおもむろに立ち上がる。エキストラ俳優の宮松が掛け持ちしているロープウェイの仕事で同僚から「なんでこの仕事をしているのか」と問われ、「エキストラだけで食べていける人なんていないよ」と切なく話す。

 ある時は刀で斬られ、ある時は弓で射られ、ある時は銃弾に倒れるエキストラの宮松が映し出される中、一緒にタクシーの運転手をしていたという谷(尾美としのり)が現れたことから、宮松の日常は僅かに歪みだしていく。

 何者かに押されて頭を強打する男。「12年前」という文字と共に、普段の様子からは想像できない笑顔で煙草を吸いながら振り向く宮松の姿。そして「お兄ちゃん、いつもここで吸ってたな」という妹の藍(中越典子)と「お兄さんといえば日本酒だったじゃないですか」という藍の夫、健一郎(津田寛治)の登場で、謎に包まれていた宮松の過去が徐々に明らかになっていく。

 「どこで何をしていたのか」「どれが本当の彼なのか」という言葉と共にバッティングセンターでホームランを打つ姿、同僚らしき人物と乾杯する姿、ちょんまげ姿でラーメンを食べる姿とさまざまな宮松が映し出される。これらはエキストラとして演じている役なのか、それとも宮松自身なのか。「昨日までの自分を失ったら何を演じたら良いのだろう」という意味深な言葉と宮松の微かに変化する表情にミステリーを感じさせる予告編となっている。

 新たな場面写真には、高級レストランで男性と食事をする野波麻帆、怪訝そうな顔でどこかを見つめる大鶴義丹、スーツ姿でビールを片手に持つ諏訪太朗、作業着の尾上寛之、白衣を着た黒田大輔。この5人は宮松のエキストラ仲間なのか、それとも宮松の過去を知っている人たちなのか。現実シーンなのかエキストラシーンなのかより謎が深まる場面写真となっている。

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  1. 1. 香川照之単独主演作でエキストラ役「こんな映画が欲しかった」
  2. 2. 香川照之主演、映画『宮松と山下』サン・セバスティアン国際映画祭で初上映
  3. 3. 香川照之、昨日までの自分を失ったら何を演じたら良いのだろう 映画『宮松と山下』90秒予告

関連写真

  • 場面写真(C)2022『宮松と山下』製作委員会
  • 野波麻帆の出演シーン=映画『宮松と山下』(11月18日公開)(C)2022『宮松と山下』製作委員会
  • 大鶴義丹の出演シーン=映画『宮松と山下』(11月18日公開)(C)2022『宮松と山下』製作委員会
  • 諏訪太朗の出演シーン=映画『宮松と山下』(11月18日公開)(C)2022『宮松と山下』製作委員会
  • 尾上寛之の出演シーン=映画『宮松と山下』(11月18日公開)(C)2022『宮松と山下』製作委員会
  • 黒田大輔の出演シーン=映画『宮松と山下』(11月18日公開)(C)2022『宮松と山下』製作委員会

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