俳優の北大路欣也（79）が16日、京都・よしもと祇園花月で行われた『京都国際映画祭2022』授賞式＆クロージングに登壇し、「牧野省三賞」を受賞した。父の故・市川右太衛門さんと親子二代での受賞となった。

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　日本映画の父・牧野省三の名を冠した同賞は、1958年の設立以来、京都から日本映画の発展に寄与した俳優たちが表彰してきた。北大路の父・右太衛門さんは第4回（1961年）に選ばれている。

　映画祭の名誉実行委員長を務める映画監督・中島貞夫氏（88）は「京都で映画祭が始まった最初の頃、牧野省三賞を受賞したのが北大路欣也さんの父・市川右太衛門さんでした」と説明し、「親子二代にわたっての受賞。おめでとうございます」と祝福した。

　北大路は「66年前、13歳の時に父の主演映画『父子鷹』でデビューさせていただいた」と振り返り、「正直、父は反対でした」と明かした。その上で「偉大な先人の方々に、手とり足とり教えていただいた。本当に恵まれた環境でスタートさせていただいた」となつかしんだ。

　さらに「今なお東映京都撮影所で、いろんな作品を素晴らしいスタッフの皆さまとともに汗をかき頑張っております。今も元気で働けること、こんなに幸せなことはありません」とハツラツと語り、「新たに、ゆっくり一歩ずつ前進していきたいと思います」とさらなる活躍に意欲を示した。

■牧野省三賞（2017年以降、敬称略）
2017年　新藤次郎
2018年　降旗康男
2019年　津川雅彦
2020年　大林宣彦
2021年　武正晴
2022年　北大路欣也