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ディズニーファンの祭典「D23 Expo」3年ぶり開催へ ウォルト・ディズニー愛用機を展示

 現地時間9日から11日まで、米カリフォルニア州アナハイムでディズニーファンイベント「D23 Expo 2022」が3年ぶりに開催される。ディズニーの映画、動画配信、テレビ、ゲーム、テーマパークの最新情報を世界中のファンと共有し、会場では、セレブリティが登壇するプレゼンテーション、コンサート、先行試写、ショッピングなどが楽しめる。さらに来年(2023年)、100周年を控える今回の「D23 Expo」の目玉の一つとして、"ザ・マウス"として知られる、ウォルト・ディズニーのグラマン社製飛行機「ガルフストリーム」I型機が展示される。

「D23 Expo」の会場で

「D23 Expo」の会場で"ザ・マウス "として知られる飛行機を展示する「Mickey Mouse One: Walt's Plane presented by Amazon(原題)」実施予定 (C)Disney

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 カリフォルニアにオープンした「ディズニーランド」の成功を受け、ウォルト・ディズニー(1901-1966年)とその家族、会社の重役たちは、「プロジェクト X」と呼ばれる2つ目のテーマパークの開発に乗り出す。候補地を探す移動手段として活躍したのが「ガルフストリーム」だ。ウォルトは、何度もフロリダに飛んで、マンハッタン島の2倍ほどにもなる広大な土地を手に入れ、65年からウォルト・ディズニー・ディズニー・ワールドの建設に着手する。

 また、64年から65年にかけて開催されたニューヨーク万国博覧会の準備のためにバーバンクとニューヨークを往復したり、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のアトラクションの外観のインスピレーションを得るために、プエルトリコのサンフアンにあるエルモロ要塞の上空を飛んだり、“ザ・マウス”は大活躍。

 機内は、ウォルトと妻のリリアンのアイデアでデザインされ、15人乗りで、調理場、2つのトイレ、2つのソファ、机、そしてミッキーマウスのシルエットをあしらった文具などがそろっていたそうだ。

 ウォルトが亡くなった後も同飛行機は、ディズニーランドのプロモーションツアーや、『ジャングル・ブック』(1967年)などの名作映画で使用されたほか、ウォルト・ディズニー・スタジオの映画『テニス靴をはいたコンピューター』(69年)や『そら見えたぞ、見えないぞ!』(72年)に登場した。

 85年には、青と白に塗装され、親善ツアーやキャラクターが小児病院へ訪問を行うために利用され、92年10月8日から2014年まで、ディズニーMGMスタジオ(現:ディズニー・ハリウッドスタジオ)でのスタジオツアーの一部としても使われた。初飛行から28年間、ウォルト・ディズニー・カンパニーのために2万時間の飛行、8万3千人の乗客を運んだと言われている。ディズニー・レジェンドのジュリー・アンドリュースやアネット・フニセロ、ジミー・カーターやロナルド・レーガン元米国大統領など、著名ゲストも搭乗している。

 今回、「Mickey Mouse One: Walt's Plane presented by Amazon(原題)」として特別展示される飛行機は、フロリダ・オークランドから陸路で10日かけてカリフォルニア・アナハイムまで運び込まれた。外観を復元し、主翼のエッジや窓も新しく塗り直し、ウォルトのお気に入りの座席の近くに設置された、飛行状況を確認するためにカスタマイズされた計器パネル、コックピットのパイロットと直接連絡が取れる電話機、飛行機の尾翼に座るミッキーマウスの姿が描かれたフライトバッグなど、初公開となる機内の品も展示される。

 「D23 Expo 2022」のプレゼンテーションの一部は、公式サイト(https://d23expo.com/)で生配信を行う予定。

関連写真

  • 「D23 Expo」の会場で
  • Walt’s Plane (C)Disney
  • フライトバッグ=「D23 Expo」の会場で

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