俳優の伊藤万理華が、23日放送のテレビ東京系ドラマ『旅するサンドイッチ』（正午〜後1：00）で、主演を務めることが発表された。

　同局は、群馬県・高崎市とタッグを組み、日本の地域創生を目指した番組づくりの一環としてこれまでもバラエティーやドラマを制作してきた。高崎市の農業の魅力に焦点を当てて、2020年9月に地域創生バラエティー番組『畑そのまんまレストランにする。in 高崎』を、21年10月にドラマ『農家のミカラ』を制作。今回が第3弾となる。

　本作は、地元の恵みを使ったサンドイッチを提供するフードワゴンを営む主人公たちが、 高崎市で出会った農業を営む家族と交流するストーリー。子供の頃から「パンがあったら分けてあげなさい」と育てられた主人公は、農業のことで父と子が対立している姿を見て、なんとか 2 人のわだかまりを解消しようと動く。

　ここでカギとなるのが、主人公が作るサンドイッチ。高崎で採れる新鮮な野菜や果物をたっぷりと挟んだサンドイッチがお腹も心も満たす。

　伊藤が演じるのは、各地を放浪するフードワゴン「旅するサンドイッチ屋」を営む主人公・榎本くるみ役。くるみは、明るく素直で天真爛漫な26歳で、フードワゴンをやっているものの困っている人がいたらサンドイッチをタダであげてしまうような損得勘定のなさも持ち合わせている。

　伊藤は「ワゴン車に乗って旅をするって夢があって最高だと思いました」とコメント。「くるみとかえでの掛け合いや、旅を通して生まれるおいしいサンドイッチと個性豊かな人たちと美しい景色、きっと癒されます。肩の力を抜いて、夏の終わりの空気と一緒に楽しんで見てもらえたらいいなと思います」と呼びかけた。

　くるみを取り巻く豪華メンバーも発表された。くるみの幼なじみでともに「旅するサンドイッチ屋」を営む今村かえで役は、富田望生が演じる。かえでは、しっかりものでくるみの保護者的な存在で、料理はあまり得意ではないが、くるみがつくるサンドイッチが大好きで、趣味は写真。

　富田は「テレビ東京の“おいしそうな作品”たちのファンだったので、オファーをいただいた時はとてもうれしかったです。脚本は、食材の音や香り、時間の流れ方が美しく、絶品でした」と出演を喜んだ。

　また、「企画書のくるみのイメージ画像が伊藤万理華ちゃんだったので、そうなのか?!という期待も込めて、ぜひ参加させていただきたいと思いました。万理華ちゃんに決定したと聞いた時は、案の定、飛び跳ねて喜びました。本当に跳ねました！」と大はしゃぎ。伊藤も「かえで役は富田望生ちゃんで、5年ぶりの共演になります。当時からとても尊敬している女優さんの一人です。いつかまた、と話していたのがこんなかたちで実現して、なにより感慨深いです」と再共演を喜んだ。

　くるみとかえでが高崎で出会った農家の青年・木原裕樹役を遠藤雄弥、裕樹の母・美沙役を宮崎美子、裕樹の父で農家の木原陽二役を寺島進が演じる。

　また、原案・脚本・プロデュースを畑中翔太氏が、監督をアベラヒデノブ氏が担当。両者のタッグは現在同局にて放送中のドラマ『量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-』に続いてとなる。