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羽佐間道夫、S・スタローンとの対面企画「断っていた」過去明かす

 1985年(日本では86年)に公開され、世界中で大ヒットした『ロッキー4/炎の友情』を、監督・脚本・主演を務めたシルベスター・スタローン自ら再編集した、ディレクターズ・カット版『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』が劇場公開される前日の18日、東京・新宿ピカデリーで前夜祭イベントが開催され、ロッキー・バルボアの吹き替え声優・羽佐間道夫(88)とロッキーの妻・エイドリアン役の松金よね子(72)が登壇した。

『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した(左から)羽佐間道夫、松金よね子 (C)ORICON NewS inc.

『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した(左から)羽佐間道夫、松金よね子 (C)ORICON NewS inc.

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 1983 年10月にシリーズ1 作目『ロッキー』(76年、日本は77年公開)が初めてテレビ(TBS)で放送された際に、ロッキーとエイドリアンの声を担当して以来、長きにわたり同役を演じてきた2人。羽佐間が「(ロッキーは)36年、付き合ってきた男。スピンオフの『クリード』シリーズまで8本やりとげております」と話すと、会場から大きな拍手が沸き起こった。

 羽佐間は「向こう(スタローン)の腕の長さは僕の胴体と同じ」という体格差から、ロッキーの吹替を担当することに戸惑い、ほかの作品でスタローンの吹替をしているささきにいさおに「君がやれよ」と話したこともあったという。来日したスタローン本人と対面するテレビ局の企画が持ち上がった時も、「会ってなんになる。声も姿も全然違う」と自分から断ってしまったことを明かし、会場を驚かせた。

 松金も複雑な思いを打ち明けた。長年、舞台や映像作品で活躍してきたが、「『松金さんといえば、エイドリアン』と言ってくださる方が多くて。それがうれしいような、寂しいような…という思いが半々」という。

それほど「ロッキー」シリーズは、二人にとっても大きな存在となっているようよう。「ロッキーの仕事は宝物?」という質問に、羽佐間は「当たり前だ」と答えていた。

 羽佐間と松金は「ロッキー」シリーズでの共演以来、“おでんや”で遭遇したり、観に行った舞台で席が隣同士だったり、何かと縁があるようで、松金のルーツでもある「浪花節」を二人して披露するひと幕も。

『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した羽佐間道夫 (C)ORICON NewS inc.

『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した羽佐間道夫 (C)ORICON NewS inc.

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 また、スタローンが考案・監督・主演し、多くの利益をもたらしてきた『ロッキー』の所有権をまるで持っていないという不条理な事実について、羽佐間は「知らなかった。権利金としては一銭ももらってないなんて」と同情していた。

 『ロッキー4』は、ロッキーが、友人であり師でもあるアポロ・クリード(カール・ウェザース)のために戦い、ソ連の支援を受ける殺人マシーン、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)に立ち向かう姿が、世界中へ勇気を与えた。今回上映される『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』では、91分だった本編尺が94分になり、映画全体にちりばめられた未公開シーンは42分にもなる新たな「ロッキー」に仕上がっている。

 最後に松金が「(再編集作業をしていた2020年のロックダウン中には)ウクライナで戦争は起きてなかったけれど、ロシア(ソ連)に挑んでいくロッキーを観ていると胸が痛くて、プーチンに見せたい! 世界平和を願いましょう」と呼びかけ、イベントを締めくくっていた。

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  • 『ロッキーVS ドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した(左から)羽佐間道夫、松金よね子 (C)ORICON NewS inc.
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