大胆な発想と壮大なスケールで“恐竜”を蘇らせ、世界中の人々に心躍る映像体験を与え、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』、そして『ジュラシック・ワールド』シリーズ。その最新作にして完結編となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の日本公開(7月29日)にあわせて、『ジュラシック・ワールド』シリーズのヒロイン、クレア・ディアリングを演じるブライス・ダラス・ハワード(41)が4年ぶりに来日。「ジュラシック」シリーズへの思いを聞いた。
――『ジュラシック・ワールド』(2015年)から演じているクレア役はブライスさんの当たり役ですね。しかも、二人目のお子さんを出産された後に大抜てき!
【ブライス】私がクレア役にキャスティングされた時、実は、まだ脚本はでき上がっていなかったの。コリン監督に「クレアは一体どういう人なの?」と聞いたら、監督が「君みたいな子なんだよ」と答えたのね。「like you」と言われたんです。その時はまだお互いのことをよく知らないのに、なぜそんなことが言えるの?と思って、笑ってしまったことを覚えています。
その後、実際に撮り始める前に、監督夫婦が私の家に遊びに来た時に、「近所に引っ越してきたら?」と散歩がてら、空き物件を見に行ったんです。そこで私が不動産会社の人にいろいろ質問して、この敷地面積でこの価格は高すぎるんじゃない?とか言っていたら、コリンに「それがクレアなんだよ」って言われました。
――『ジュラシック・ワールド』シリーズはご自身にとってどんな存在ですか?
【ブライス】私は『ジュラシック・パーク』が公開された週末に観に行って、衝撃を受けたんですね。12歳の時でした。この映画を観たからこそ、私は映画を作りたいと思ったんです。それくらい重要な作品です。そして、自分が「ジュラシック」の物語の一部になるとは予測もしていませんでした。
自分のキャリアにとって一大事だったわね。私の家族、特に子どもたちにとっても。母親の仕事を見に行ったら、恐竜がたくさんいるのよ! 子どもたちを連れて行って、喜ばせることができる現場はなかなかありません。
しかもシリーズものというのは、比較的安定した収入を得られることにもつながります。実際にこの8年間、『ジュラシック・ワールド』が家計を支えてくれましたし、これがあったから、監督としてのキャリアを『マンダロリアン』で始めることができたんです。
――『ジュラシック・パーク』を観て、「映画を作りたい」という夢ができて、『ジュラシック・ワールド』のおかげで、「映画を作りたい」という夢に向かって一歩踏み出すことができたんですね。
【ブライス】その通りです。『マンダロリアン』のエピソード監督という挑戦ができたのも、経済的な事情を乗り越えることができたからです。いきなり監督業で食べてはいけないでしょう。経験を積むチャンスを与えてくれたんです。クレア役が自分にとても合っていた、ということがすべて幸いしました。
■シリーズを通して変化に富んだキャラクターを演じて
――クレアは『ジュラシック・ワールド』に初めて登場した時からだいぶキャラが変わりましたよね? 最新作『新たなる支配者』では保護者、母親として、メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)を守るために奮闘します。
【ブライス】クレアが『ジュラシック・ワールド』3部作の中でたどってきた旅路は、とてつもなく大きな変化があるものでした。1作目に初めて登場した時は、「ジュラシック・ワールド」の運用管理者として、パークの利益を最優先に考えるような人だったし、甥っ子たちを抱きしめることすらできなかった。悪役の素質さえあった。それが、1作目の終わりには、見返りを求めることなく行動できる慈愛に満ちあふれた人で、自身の有能さを善のために使う大変身を遂げました。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、自身の良心と、拡大し続ける災害における自分の役割について考察するけど、目先のことに囚われて、将来や大局などを洞察する力は欠けていたかもね。そして、恐竜たちが世界中へ解き放たれてしまってから4年、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、メイジーを守ろうとする母親になっている。
アクション・アドベンチャーのシリーズものでありながら、物語の中でいろいろな経験をして、その都度変わっていくキャラクターを演じるのは、すごく楽しかったですし、私自身、非常に稀な経験ができたと思っていて、それは本当にすばらしいことでした。
――毎回、脚本をもらうたびに、今度のクレアはこうなるの?と、ブライスさんもびっくりするような感じだったんですか?
【ブライス】監督のコリンとは、『ジュラシック・ワールド』以来、家族ぐるみで交流をしていて、次はどうなるのか、こんなことを考えている、といった情報は入ってきていました。それでもサプライズというものが必ずあって、脚本を読んで初めて知る、全く予想していなかった展開、こんな冒険ができるの!? という驚きが毎回ありました。
――今回も大冒険していますね。池の水の中に身を隠したり、飛行機から脱出したり。
【ブライス】スペクタクル映画が大好きなので、1週間で治る程度のけが、擦り傷やあざができるくらいならOKというのが自分の中でのルールなの(笑)。飛行機から脱出するなんて、実際はしていないけど、もしリアルにそんな状況になったらできるかどうかわからないけれど、それをやった“ふり”ができるのが楽しかったです。今回で完結してしまったので、きっと冒険が恋しくなるんだろうな、と思います。
――第1作『ジュラシック・パーク』(1993年)で活躍した3人の博士たちが再登場し、新旧シリーズの主役たちの共闘が実現しました。レジェンドキャストたちとの共演はいかがでしたか?
【ブライス】現場でご一緒して、とにかく楽しい人たちでした。遊び心があり、卓越した才能を持ち、思いやりにあふれたすばらしい人たちでした。撮影している一瞬、一瞬をどうすればより高められるか、ということに全力を注いでいました。
前作に続いて登場するイアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムは、現場に毎回、ジョークのネタが書いてあるメモを持ち込んでいて、どれだけ本番で使うことができるか、ということに全力でした(笑)。
エリー・サトラー博士役のローラ・ダーンは、『ジュラシック・パーク』の時から積極的に意見を出してキャラクターを作り上げていったそうですが、彼女自身の誠実さ、人間味というものがにじみ出ているな、と思いました。
アラン・グラント博士役のサム・ニールは、普段から少年のように目をキラキラさせていて、その若々しさ、色気がキャラクターの魅力にもなっている。超一流の役者たちの超一流の芝居を間近で見ることができて、本当によかったです。
――『ジュラシック・ワールド』(2015年)から演じているクレア役はブライスさんの当たり役ですね。しかも、二人目のお子さんを出産された後に大抜てき!
【ブライス】私がクレア役にキャスティングされた時、実は、まだ脚本はでき上がっていなかったの。コリン監督に「クレアは一体どういう人なの?」と聞いたら、監督が「君みたいな子なんだよ」と答えたのね。「like you」と言われたんです。その時はまだお互いのことをよく知らないのに、なぜそんなことが言えるの?と思って、笑ってしまったことを覚えています。
その後、実際に撮り始める前に、監督夫婦が私の家に遊びに来た時に、「近所に引っ越してきたら?」と散歩がてら、空き物件を見に行ったんです。そこで私が不動産会社の人にいろいろ質問して、この敷地面積でこの価格は高すぎるんじゃない?とか言っていたら、コリンに「それがクレアなんだよ」って言われました。
――『ジュラシック・ワールド』シリーズはご自身にとってどんな存在ですか?
【ブライス】私は『ジュラシック・パーク』が公開された週末に観に行って、衝撃を受けたんですね。12歳の時でした。この映画を観たからこそ、私は映画を作りたいと思ったんです。それくらい重要な作品です。そして、自分が「ジュラシック」の物語の一部になるとは予測もしていませんでした。
自分のキャリアにとって一大事だったわね。私の家族、特に子どもたちにとっても。母親の仕事を見に行ったら、恐竜がたくさんいるのよ! 子どもたちを連れて行って、喜ばせることができる現場はなかなかありません。
しかもシリーズものというのは、比較的安定した収入を得られることにもつながります。実際にこの8年間、『ジュラシック・ワールド』が家計を支えてくれましたし、これがあったから、監督としてのキャリアを『マンダロリアン』で始めることができたんです。
――『ジュラシック・パーク』を観て、「映画を作りたい」という夢ができて、『ジュラシック・ワールド』のおかげで、「映画を作りたい」という夢に向かって一歩踏み出すことができたんですね。
【ブライス】その通りです。『マンダロリアン』のエピソード監督という挑戦ができたのも、経済的な事情を乗り越えることができたからです。いきなり監督業で食べてはいけないでしょう。経験を積むチャンスを与えてくれたんです。クレア役が自分にとても合っていた、ということがすべて幸いしました。
■シリーズを通して変化に富んだキャラクターを演じて
――クレアは『ジュラシック・ワールド』に初めて登場した時からだいぶキャラが変わりましたよね? 最新作『新たなる支配者』では保護者、母親として、メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)を守るために奮闘します。
【ブライス】クレアが『ジュラシック・ワールド』3部作の中でたどってきた旅路は、とてつもなく大きな変化があるものでした。1作目に初めて登場した時は、「ジュラシック・ワールド」の運用管理者として、パークの利益を最優先に考えるような人だったし、甥っ子たちを抱きしめることすらできなかった。悪役の素質さえあった。それが、1作目の終わりには、見返りを求めることなく行動できる慈愛に満ちあふれた人で、自身の有能さを善のために使う大変身を遂げました。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、自身の良心と、拡大し続ける災害における自分の役割について考察するけど、目先のことに囚われて、将来や大局などを洞察する力は欠けていたかもね。そして、恐竜たちが世界中へ解き放たれてしまってから4年、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、メイジーを守ろうとする母親になっている。
アクション・アドベンチャーのシリーズものでありながら、物語の中でいろいろな経験をして、その都度変わっていくキャラクターを演じるのは、すごく楽しかったですし、私自身、非常に稀な経験ができたと思っていて、それは本当にすばらしいことでした。
――毎回、脚本をもらうたびに、今度のクレアはこうなるの?と、ブライスさんもびっくりするような感じだったんですか?
【ブライス】監督のコリンとは、『ジュラシック・ワールド』以来、家族ぐるみで交流をしていて、次はどうなるのか、こんなことを考えている、といった情報は入ってきていました。それでもサプライズというものが必ずあって、脚本を読んで初めて知る、全く予想していなかった展開、こんな冒険ができるの!? という驚きが毎回ありました。
――今回も大冒険していますね。池の水の中に身を隠したり、飛行機から脱出したり。
【ブライス】スペクタクル映画が大好きなので、1週間で治る程度のけが、擦り傷やあざができるくらいならOKというのが自分の中でのルールなの(笑)。飛行機から脱出するなんて、実際はしていないけど、もしリアルにそんな状況になったらできるかどうかわからないけれど、それをやった“ふり”ができるのが楽しかったです。今回で完結してしまったので、きっと冒険が恋しくなるんだろうな、と思います。
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(公開中)(C) 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.>
【ブライス】現場でご一緒して、とにかく楽しい人たちでした。遊び心があり、卓越した才能を持ち、思いやりにあふれたすばらしい人たちでした。撮影している一瞬、一瞬をどうすればより高められるか、ということに全力を注いでいました。
前作に続いて登場するイアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムは、現場に毎回、ジョークのネタが書いてあるメモを持ち込んでいて、どれだけ本番で使うことができるか、ということに全力でした(笑)。
エリー・サトラー博士役のローラ・ダーンは、『ジュラシック・パーク』の時から積極的に意見を出してキャラクターを作り上げていったそうですが、彼女自身の誠実さ、人間味というものがにじみ出ているな、と思いました。
アラン・グラント博士役のサム・ニールは、普段から少年のように目をキラキラさせていて、その若々しさ、色気がキャラクターの魅力にもなっている。超一流の役者たちの超一流の芝居を間近で見ることができて、本当によかったです。
2022/07/31