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映画『この子は邪悪』南沙良&なにわ男子・大西流星、キャスティング理由

 俳優の南沙良が主演する映画『この子は邪悪』(9月1日公開)。監督・脚本を務めたのは、『ノイズ』「ネメシス」などの脚本を手がけ、「さよなら、ムッシュ」などの小説も執筆し、本作が長編監督3本目となる片岡翔。キャスティングをはじめ、本作がクランクインするまでの秘話が明かされた。

映画『この子は邪悪』(9月1日公開)(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

映画『この子は邪悪』(9月1日公開)(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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 キャスティングにおいては、本作の耽美な世界観を表現できるかという事が大きな基準となったという。主人公・窪花役は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で数々の映画賞を受賞し、可憐なビジュアルに加え、何より心に闇を抱えたキャラクターに合っている事から、圧倒的な演技力が高評価されている南に決定。

 主人公の幼なじみ・四井純役には、『夢中さ、きみに。』での芝居の巧さがあり、魅力的な目の輝きに加え、純粋さにあふれたキャラクターを表現できるはずという点から、当時メジャーデビュー前のなにわ男子メンバーである大西流星が抜てきされた。

メイキング写真=映画『この子は邪悪』(9月1日公開)(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

メイキング写真=映画『この子は邪悪』(9月1日公開)(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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 人形館を営む父親からの影響もあり、幼少時代から人形やぬいぐるみに親しみを持っていたという片岡監督。「さよなら、ムッシュ」では、しゃべるぬいぐるみと少年の心温まる小説を執筆したが、同じくしゃべる人形をモチーフにしながら、“あえて心温まらない物語”を作ってみたいと思ったのが、『ザ・ドールハウス・ファミリー』を構想するきっかけとなった。

 ダーク・ファンタジーとして事故で失った子どもの記憶を人形に入れた父親を描いた脚本は、「TSUTAYA CREATOR S ’ PROGRAM FILM 2017」において、“新しい家族の形を描き、どんな作品よりもエッジが効いている”と高評価を得て、準グランプリを受賞。

 その後、本格的な制作に向けてプロデューサー陣の意見を取り入れながら、いろいろと改変されていった『ザ・ドールハウス・ファミリー』だったが、片岡監督の英断もあり、“しゃべる人形が登場しない家族の物語”として新たに生まれ変わる事に。4年間にわたる改稿を重ねた結果、作品のテイストも変化した。さらに、タイトルも父親の異常な愛情を皮肉に称した『グッド・ファーザー』となり、最終的には『この子は邪悪』となった。

 世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、「第42回ポルト国際映画祭」ファンタジー部門にて審査員スペシャル メンションを受けた本作の、予想外のストーリーと想定外のラストが待ち受ける脚本と、若い二人の演技の化学反応に注目だ。

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