タイ・バンコク出身のシンガーソングライター、STAMP（スタンプ）が19日、都内の劇場で行われた映画『プアン/友だちと呼ばせて』スペシャルライブ付トークイベントに登壇し、同映画のために書き下ろした主題歌「Nobody Knows」を生披露した。

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　タイポップスの頂点に君臨するポップスターとして知られるSTAMPは、大の親日家を公言しており、2020年夏から日本での活動を本格化させたが、コロナ禍で、生ライブは3年ぶりとなった。

　この日は、「Nobody Knows（Japanese ver）feat. 向井太一」「愛のせいで」「ジェイルハウス」「Kwam Kid」をギターの弾き語り。「Nobody Knows」は日本語バージョンを歌ったが、「途中で日本語歌詞を忘れてタイ語で歌ってしまいました！　ごめんなさい！」とキュートに謝罪する一幕も。

　映画『プアン/友だちと呼ばせて』は、香港映画『花様年華』『恋する惑星』のウォン・カーウァイがプロデュースし、サンダンス映画祭でも絶賛され、日本では8月5日より劇場公開。

　監督のバス・プーンピリヤとは『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』（17年）を介して仲良くなったそうで、「次に映画を作るときは一緒にやろう！」と言われ、19年夏、日本滞在中に大きな台風が接近する夜に脚本を読んだというSTAMP。深い感動を覚え、2週間で制作したのが主題歌の「Nobody Knows」だ。「コロナ禍に作りました。この曲には物語のキャラクターへの思いや自分自身のこれまでの人生の中での思い出を入れ込んだつもりです」と解説。

　なお、本作の日本公開を記念してフューチャリングアーティストに向井太一を迎えた「Nobody Knows（Japanese ver）feat. 向井太一」も映画公開と同日の8月5日にリリースされることが決定している。

　向井については「向井さんの声はとても特徴的です。原曲は静かな曲ですが、向井さんの歌と日本語歌詞によってロマンチックさとドラマチックさが増して、日本っぽさも増しています」と絶賛。

　映画については「自分が歌っているからと言ってはなんですが、やはりラストシーンが素晴らしいです（笑）。『Nobody Knows』の入り方やタイミングが最高！」と大喜びだった。

　最後にSTAMPは「映画を観て面白いと思ったらお友達にも勧めてください。そして僕も久々に来日をしてうれしかったです。監督たちも来日することが決まっているので、それも楽しみにしていてください！」と、呼び掛けていた。