俳優の橋本愛が9日、都内で行われた日本テレビ系連続ドラマ『家庭教師のトラコ』(20日スタート 毎週水曜 後10:00)完成披露試写会に出席。涼しげな浴衣姿で登場し、会場からの歓声を浴びた。 遊川和彦氏が手がけるオリジナル作品である同ドラマは、家庭教師のトラコが問題を抱えた3つの“家庭を教師する”個別指導式ヒューマン物語。トラコこと根津寅子(橋本)が、年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親と3人の子どもを救っていくことになる。 生活レベルも全く違う3人に共通するのは「自分の子供を志望校に合格させたい」という切実な願い。つかみどころのない家庭教師・トラコの一風変わった授業方法に翻弄されながら、「正しいお金の使い方」と「人生」を学んでいく。 試写会を終えての会見で、橋本は「私はみなさんの感想を早く知りたいです」とにっこり。劇中ではコスプレも披露しているが「楽しくやらせていただいています(笑)。扮装を変えることで、トラコさんの内側がどんどん変わるようで、カラフルで楽しいです」と声を弾ませた。 遊川氏の作風に関する質問では「私は『同期のサクラ』『35歳の少女』、そして今回で3作目になりますが、それぞれ通底するなと思ったのは“怒り”という感情が、根っこの部分にあるなということです。社会とか人に抱いている怒りが、トラコさんに投影されている。私は、それに共感しながら表現しなければいけないという命題が与えられましたが、自分自身が怒りから遠ざけている生活なので、体が簡単にはたどり着けなくて…」と回顧。 続けて「怒りを抱えてしか生きられない、トラコさんを愛しています」と打ち明けながら「壁からのぞくみたいなシーンの撮影をしている時に『(家政婦の)ミタ』かなと思ったりしました。『若干、ミタ入ってない?』って(笑)。ドラマを見ていた時は、私がこっち側になるなんて思ってなかったなと感じながら、演じている部分があります」とかみしめるように語っていた。