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小山駿助監督『初仕事』公開決定 大切な人との別れと初仕事の苦渋、再生の物語

 無名の新人監督ながら「第33回東京国際映画祭」にてプレミア上映され、「第21回TAMA NEW WAVE」コンペティションにてグランプリとベスト男優賞に輝いた、小山駿助監督作品『初仕事』が、7月2日より東京・新宿K’s cinemaにて公開される。

小山駿助監督作品『初仕事』7月2日より東京・新宿K’s cinemaにて公開 (C)2020「初仕事」

小山駿助監督作品『初仕事』7月2日より東京・新宿K’s cinemaにて公開 (C)2020「初仕事」

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 本作は、初めて任された仕事は、赤ん坊の遺体撮影だった――。若きカメラマンと依頼主の父親。奇妙な交流でつづられる、喪失と再生の物語。

 写真館のアシスタントである山下(澤田栄一)は、赤ん坊の遺体の撮影を人づてに依頼され、良い経験になるかもしれないと依頼を受ける。赤ん坊の父親であり依頼主でもある安斎(小山)は、はじめ若い山下に戸惑うも、正直で実直な姿に心を許し、撮影が始まり、美化すべきでないという倫理観は、目の前の状況に吹き飛ばされる。一方、安斎も次第に自身を突き動かしていたのが未練だったのではと気づき、山下を止めようとするが…というストーリー。

 写真機が発明された時代、遺体を写すという行為が世界各地で発生したという。監督・主演を務めた小山が、この歴史的事実に触れたことから企画が始まった。それから8年の歳月をかけて完成された本作は「最愛の人の死とどう向き合うか」という問題に端を発し、やがては現代を生きる若者が世界と格闘する姿を繊細に、しかし力強くスクリーンに映し出す。

 出演は、日本映画として46年ぶりのカンヌ国際映画祭短編部門出品作となった『ふたつのウーテル』主演の澤田。監督の小山とダブル主演した本作で、「第21回TAMA NEW WAVE」コンペティションの俳優賞を受賞した。ほかに短編映画『viewers:1』にて話題となったブルドッキングヘッドロックの橋口勇輝、文学座の武田知久、劇団晴天の白石花子らが脇を固める。

 前東京国際映画祭ディレクターの矢田部吉彦氏は「小山駿助という驚くべき個性を発見してもらいたい。(中略)未来の日本映画界に鮮烈なインパクトをもたらすことを確信している」とコメントを寄せ、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のアニメーション映画監督・片渕須直からも「生成り色で語られる物語が、こんなにも緊張感をはらんでゆこうとは。」と、静かな色彩で描かれる作品世界について評している。

 小山監督は「この世の中に確かに存在する、死と若さと愛の格闘が、“喪失”が消費されている現代において果たして皆様の目にどのように映るのか」、主演の澤田は「大切な人との死別や初仕事の苦渋というのは、誰しもが経験している普遍的なことではないでしょうか」と、コメントを寄せた。

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