中国映画界の巨匠チャン・イーモウの最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の公開(5月20日)を約1ヶ月後に控え、チャン・イーモウ監督より日本へ向けてのメッセージ映像が到着。あわせて、撮影現場で監督が精力的に演出をする様子をおさめたメイキングカット6点が解禁となった。
これまで3度アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇るチャン・イーモウ監督の最新作である本作は、監督自身長年映画化を熱望していた”映画への愛”にあふれた企画。圧倒的な映像美を背景に、1秒でもいいから娘の姿をこの目で確かめたい、という娘への父の想いを描いた感動作だ。かつて手がけた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせ、昨年の「トロント国際映画祭」で上映されて話題となった。
1969年、文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、「22号」という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取った男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、「22号」のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子どもを目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子は、孤児の少女リウ(リウ・ハオツン)だった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
主人公の逃亡者を演じるチャン・イーは、『最愛の子』(ピーター・チャン監督)、『山河ノスタルジア』(ジャ・ジャンクー監督)などで人気を博し、主演に抜てきされた2018年公開の『オペレーション:レッド・シー』(ダンテ・ラム監督)が、国内でその年のNo.1ヒットを記録し、名実共に大スターの仲間入りを果たした。
逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女リウを演じるリウ・ハオツンは、本作が記念すべきデビュー作。『初恋のきた道』のチャン・ツィイーを彷彿とさせる可憐な美少女は、早くも“イー・モウガール”と呼ばれ、次世代を担う新星として国内外から熱い注目を浴びている。
さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者・ファン電影には、『道士下山』(チェン・カイコー監督)や金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞した『MR.NO PROBLEM』などで知られるファン・ウェイ。時代の波に翻ろうされながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じている。
今回、特別に撮影されたチャン・イーモウ監督のメッセージ映像は、日本の観客にむけて「日本の皆さん こんにちは。チャン・イーモウです。『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の監督です。今作が日本で上映されることを非常にうれしく思います」というあいさつからスタート。
「映画には40〜50年前の私の青春時代の記憶が描かれています。あの過酷な時代の中で、映画を観ることは正月のような一大イベントでした。物語は、あの時代を生きた人々の映画への強烈な渇望、映画がもたらした、人々の夢や未来への希望を表現しています。私自身が感じている映画への追憶や想い、そして情熱を表現した作品でもあります」と身振り手振りを加えながら、力強く語る。
そして、「ご覧になった多くの方が、あの時代の映画と人々の関わり方や、歴史の記憶の中における我々の世代の青春や映画への夢に対して、共感していただけると思います」と続け、最後に「この映画がみなさんの心の中の何かに触れ、考えるきっかけになればと願っています。ありがとうございます」と、監督の言葉一言一言から、本作にかける熱い想いと映画愛が伝わってくる。巨匠からのラブレターともいえる映画本編はぜひ劇場のスクリーンで。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
これまで3度アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇るチャン・イーモウ監督の最新作である本作は、監督自身長年映画化を熱望していた”映画への愛”にあふれた企画。圧倒的な映像美を背景に、1秒でもいいから娘の姿をこの目で確かめたい、という娘への父の想いを描いた感動作だ。かつて手がけた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせ、昨年の「トロント国際映画祭」で上映されて話題となった。
1969年、文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、「22号」という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取った男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、「22号」のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子どもを目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子は、孤児の少女リウ(リウ・ハオツン)だった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
主人公の逃亡者を演じるチャン・イーは、『最愛の子』(ピーター・チャン監督)、『山河ノスタルジア』(ジャ・ジャンクー監督)などで人気を博し、主演に抜てきされた2018年公開の『オペレーション:レッド・シー』(ダンテ・ラム監督)が、国内でその年のNo.1ヒットを記録し、名実共に大スターの仲間入りを果たした。
逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女リウを演じるリウ・ハオツンは、本作が記念すべきデビュー作。『初恋のきた道』のチャン・ツィイーを彷彿とさせる可憐な美少女は、早くも“イー・モウガール”と呼ばれ、次世代を担う新星として国内外から熱い注目を浴びている。
さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者・ファン電影には、『道士下山』(チェン・カイコー監督)や金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞した『MR.NO PROBLEM』などで知られるファン・ウェイ。時代の波に翻ろうされながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じている。
今回、特別に撮影されたチャン・イーモウ監督のメッセージ映像は、日本の観客にむけて「日本の皆さん こんにちは。チャン・イーモウです。『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の監督です。今作が日本で上映されることを非常にうれしく思います」というあいさつからスタート。
「映画には40〜50年前の私の青春時代の記憶が描かれています。あの過酷な時代の中で、映画を観ることは正月のような一大イベントでした。物語は、あの時代を生きた人々の映画への強烈な渇望、映画がもたらした、人々の夢や未来への希望を表現しています。私自身が感じている映画への追憶や想い、そして情熱を表現した作品でもあります」と身振り手振りを加えながら、力強く語る。
そして、「ご覧になった多くの方が、あの時代の映画と人々の関わり方や、歴史の記憶の中における我々の世代の青春や映画への夢に対して、共感していただけると思います」と続け、最後に「この映画がみなさんの心の中の何かに触れ、考えるきっかけになればと願っています。ありがとうございます」と、監督の言葉一言一言から、本作にかける熱い想いと映画愛が伝わってくる。巨匠からのラブレターともいえる映画本編はぜひ劇場のスクリーンで。
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2022/04/19