多様性が重んじられる昨今、メイクもまた、決して女性だけのものではなくなった。「女性のようなビジュアルになりたい」「美しくありたい」と考える男性も増え、SNSにはそれを実践した女装男子の投稿が続々。元はワイルド系だったり、内気そうなメガネ男子だったり…そんな彼らはいかにして“なりたい自分”を叶えてきたのだろうか。そのための並々ならぬ努力、そして内面の変化について紹介する。
■高校時代はイカツめ男子、理想のギャルを追い求め15キロの減量
「心の底からギャルになりたい!」という目標を掲げて女装する“ぎゃるひな”さん(@ageagehina)。日々、女性にしか見えない美麗な写真をSNSに投稿し(2021年12月)、大きな反響を呼んでいだ。そんな“ぎゃるひな”さんだが、もともとはワイルドな男性だったようで、高校生時代の写真を投稿するやいなや、現在とのギャップに驚きの声が上がっていた。
元はセーラームーンが好きだったという“ぎゃるひな”さんが、実際に女装するようになったのはこの1〜2年のこと。ずっとギャルに憧れを持っており、「ギャルは可愛いだけの存在ではなく、カッコ良くて力強くて、スマートなイメージ。ファッションはもちろん、立ち居振る舞いも含めてすべてが魅力的」と語る。
とはいえ、高校時代の写真が示すとおり、元はワイルド系の男性。理想のギャルを追い求めるためには、並々ならぬ努力が必要だった。「まずはダイエットに励んで、体重を15キロ減らしました。単純に痩せるだけでなく、筋肉質なボディーラインにならないように調整するのは本当に大変だったんですよ。ギャルは季節を問わず、ボディーラインの出る服を着ることが多いので、そこがいちばん頑張ったところですね」。
普段は普通の会社員で、仕事中はもちろんスッピンだという。SNS投稿などにより、自分の活動を理解し、応援してくれる人たちがいることが励みになっているそうだ。ただ、女性と男性の狭間を行き来するような生き方には、モヤモヤを感じることもあるそうだ。
「私自身、男性として女性の格好がしたいだけなのか? 心身ともに女性になりたいと思っているのか? その答えがまだ出ていないんです。なので『結局どうなりたいの?』と言われても明確に答えられなくて、そこでずっとモヤモヤしている感じです。『本当の自分ってなんだろう?』と考え込むこともありますが、どんなときでも“私らしく生きていたい”と思っているので、焦らずにゆっくりと答えを探していきたいですね。今の私が、17歳のころの写真を見ておもしろいと感じるように、何十年後かの歳を重ねた私が、ギャルを目指している“今の私”の写真を見てほほ笑むことができたら、いい人生を送れているんじゃないかと」
もう一人、男性コスプレイヤーの茶柱マキナさん(@Makina_Jeanne)は、元はおとなしそうに見えるメガネ男子。こだわりぬいた女装コスプレと共にメガネ姿を投稿し(2020年1月)、大きな話題となった。投稿のきっかけは、約8年間コスプレ活動を続けてきたなかで「自分はどれくらい成長できたんだろう?」と考えたことだった。そのうちに、「昔と今を比較する形でアップしたらおもしろいのでは?」と、気軽な気持ちでツイートしたという。
「投稿することに迷いは特にありませんでした。女装に興味があるけど、なかなか一歩を踏み出せない方たちに対して、『気軽にチャレンジしていいんだよ』ということを伝えられたらいいなとか、自分の行動が誰かの支えや希望になればいいな、という気持ちしかなかったですね」。
そんな茶柱マキナさんだが、女装コスプレを始めた当初は「バレたら間違いなく引かれる」というためらいがあり、最初の1年ほどは誰にも言えなかったとか。その後、自分の意図しないところから周囲に知られることとなり、実際に離れていった友だちもいた。「でも、意外なことに母親が応援してくれて。『どうせやるなら、とことん綺麗になりなさい!』と。この一言が、自分の中での抵抗や葛藤を振りほどいてくれました」。
母親の支えもあり、活動を続けることができた彼だったが、やはり男性の体で女性キャラのコスプレをするのは容易なことではない。
「男性はゴツゴツしているので、女性キャラのコスプレをすると大柄に見えてしまうんです。だからこそ『理想的な女の子の体型を自分の体でどう表現するか?』を突き詰める作業にはやりがいを感じますね。今回のツイートにも、『こんなに変われるんだ!』『日々の努力の賜物ですね!』といった、これまでの努力を賞賛してくれるコメントが多くて。それが素直にうれしかったです」。
ツイート後には、他のレイヤーやカメラマンから撮影の誘いが増えたばかりか、中国やブラジルなどのコスプレサイトでも紹介され、SNSのフォロワーも増えた。ときには厳しい意見も寄せられるそうだが、「今はそれをバネにして『もっと綺麗になってやる!』という気持ちに切り替えています」とのこと。「今こうしてコスプレ活動ができているのは、応援してくださる周りの方々のおかげ。コスプレイヤーだからこそできる形で恩返ししたい」と、感謝の気持ちを語っていた。
■高校時代はイカツめ男子、理想のギャルを追い求め15キロの減量
「心の底からギャルになりたい!」という目標を掲げて女装する“ぎゃるひな”さん(@ageagehina)。日々、女性にしか見えない美麗な写真をSNSに投稿し(2021年12月)、大きな反響を呼んでいだ。そんな“ぎゃるひな”さんだが、もともとはワイルドな男性だったようで、高校生時代の写真を投稿するやいなや、現在とのギャップに驚きの声が上がっていた。
元はセーラームーンが好きだったという“ぎゃるひな”さんが、実際に女装するようになったのはこの1〜2年のこと。ずっとギャルに憧れを持っており、「ギャルは可愛いだけの存在ではなく、カッコ良くて力強くて、スマートなイメージ。ファッションはもちろん、立ち居振る舞いも含めてすべてが魅力的」と語る。
とはいえ、高校時代の写真が示すとおり、元はワイルド系の男性。理想のギャルを追い求めるためには、並々ならぬ努力が必要だった。「まずはダイエットに励んで、体重を15キロ減らしました。単純に痩せるだけでなく、筋肉質なボディーラインにならないように調整するのは本当に大変だったんですよ。ギャルは季節を問わず、ボディーラインの出る服を着ることが多いので、そこがいちばん頑張ったところですね」。
普段は普通の会社員で、仕事中はもちろんスッピンだという。SNS投稿などにより、自分の活動を理解し、応援してくれる人たちがいることが励みになっているそうだ。ただ、女性と男性の狭間を行き来するような生き方には、モヤモヤを感じることもあるそうだ。
「私自身、男性として女性の格好がしたいだけなのか? 心身ともに女性になりたいと思っているのか? その答えがまだ出ていないんです。なので『結局どうなりたいの?』と言われても明確に答えられなくて、そこでずっとモヤモヤしている感じです。『本当の自分ってなんだろう?』と考え込むこともありますが、どんなときでも“私らしく生きていたい”と思っているので、焦らずにゆっくりと答えを探していきたいですね。今の私が、17歳のころの写真を見ておもしろいと感じるように、何十年後かの歳を重ねた私が、ギャルを目指している“今の私”の写真を見てほほ笑むことができたら、いい人生を送れているんじゃないかと」
「投稿することに迷いは特にありませんでした。女装に興味があるけど、なかなか一歩を踏み出せない方たちに対して、『気軽にチャレンジしていいんだよ』ということを伝えられたらいいなとか、自分の行動が誰かの支えや希望になればいいな、という気持ちしかなかったですね」。
そんな茶柱マキナさんだが、女装コスプレを始めた当初は「バレたら間違いなく引かれる」というためらいがあり、最初の1年ほどは誰にも言えなかったとか。その後、自分の意図しないところから周囲に知られることとなり、実際に離れていった友だちもいた。「でも、意外なことに母親が応援してくれて。『どうせやるなら、とことん綺麗になりなさい!』と。この一言が、自分の中での抵抗や葛藤を振りほどいてくれました」。
母親の支えもあり、活動を続けることができた彼だったが、やはり男性の体で女性キャラのコスプレをするのは容易なことではない。
「男性はゴツゴツしているので、女性キャラのコスプレをすると大柄に見えてしまうんです。だからこそ『理想的な女の子の体型を自分の体でどう表現するか?』を突き詰める作業にはやりがいを感じますね。今回のツイートにも、『こんなに変われるんだ!』『日々の努力の賜物ですね!』といった、これまでの努力を賞賛してくれるコメントが多くて。それが素直にうれしかったです」。
ツイート後には、他のレイヤーやカメラマンから撮影の誘いが増えたばかりか、中国やブラジルなどのコスプレサイトでも紹介され、SNSのフォロワーも増えた。ときには厳しい意見も寄せられるそうだが、「今はそれをバネにして『もっと綺麗になってやる!』という気持ちに切り替えています」とのこと。「今こうしてコスプレ活動ができているのは、応援してくださる周りの方々のおかげ。コスプレイヤーだからこそできる形で恩返ししたい」と、感謝の気持ちを語っていた。
2022/04/07