人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演し、24日から全世界配信されるNetflix映画『桜のような僕の恋人』の特別映像が公開された。儚（はかな）くも美しい、忘れられない恋を描く今作の本編とメイキングの印象的なシーンとともに、“原作ファン”として熱い想いで主演を演じた中島と、難病に冒されてしまうヒロイン役を演じた松本穂香が、どのようにして自身の役と向き合ったのかを語る内容となっている。

　今作は2017年に発売され、泣ける恋愛小説として話題となり、さらにTikTokで人気に火がつき発行部数70万部を突破したベストセラー小説、宇山佳佑氏による著『桜のような僕の恋人』（集英社文庫刊）を実写化。

　美容師の美咲（松本）に恋をした晴人（中島）は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る美咲にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンへの夢をかなえるため再びカメラと向き合うことを決意する。しかし、美咲は「人の何十倍も早く老いていく」という難病を発症する。好きな人と同じ速度で歳月を重ねることができない、という残酷すぎる現実を前に、美咲が下した決断とは…。

　読書好きでも知られ、書店巡りをしている最中に出会った原作について中島は「本当に自分の中では運命的な出会い」というほどの思い入れを振り返る。「僕自身が大ファンであった『桜のような僕の恋人』の実写映画に出演させていただいていることが、人生で1番ラッキーな瞬間かもと思いました」と喜びをかみ締めた。

　また、美咲役として“人の何十倍もの速さで老いていく”難病に冒される難役を演じたのは松本。「最初はキラキラしたところから始まるんですけど、早老症と言う病気にかかってしまい、心は20代の女の子なんだけど、見た目は90歳になってしまって、演じていても辛いところではありました。晴人くんと出会って、夢を目指している2人なので一緒にいると全部が良い方向に開いていくような、そういう存在だったと思います」と苦労とともに感想を述べた。

　中島は「恋愛って人を強くしますよね。この作品によって今まで泣けないことも多かった自分が、こんなにいい涙に出会えるなんて」と晴人が美咲を想って流した涙を振り返ると同時に、自身も俳優としての新境地を開いた。

　深川栄洋監督は「誰もが経験したことがあるような人を愛する物語で、全世代の鑑賞に堪えるというか、僕ら歳をとった45歳は響きあうし、もっと上の先輩は若さに涙する」と語り、ヒューマンドラマからサスペンスまで幅広い作品を手掛けた監督が、新たに作り上げた世代を超えて誰しもの“心”に寄り添う作品に手応えをにじませている。

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