11日に都内で開催された日本映画の祭典『第45回日本アカデミー賞』。会場に集結した優秀賞受賞者とプレゼンターのドレスアップ姿をまとめた。

【写真】その他の写真を見る

■定番カラーのブラック

　初めての日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞に輝いた清原果耶は、鎖骨が見えるストラップレスで大人っぽくもあり、リボンやフラワーモチーフでかわいらしさもある、20歳の彼女にぴったりなドレス。優秀助演女優賞の広瀬すずのデコラティブなブラックドレス＆靴はLOUIS VUITTON（ルイ・ヴィトン）のもの。新人俳優賞&優秀助演女優賞をW受賞した西野七瀬はデコルテ部分をシアー素材で隠したブラックドレスでも際立つ小顔っぷりだ。

　優秀主演女優賞の永野芽郁はベアトップデザインで程良い肌見せがセクシーなパンツドレス。同じく優秀主演女優賞の天海祐希はFENDI（フェンディ）のパンツスーツをさっそうと着こなしていた。新人俳優賞の三浦透子はマニッシュなパンツスーツ。西川美和監督もオールブラックのストイックな装いで登壇した。

■レッドカーペットに映えるホワイト

　最優秀主演女優賞を獲得した有村架純は、髪を束ねた大きなリボンとシアー素材がフェミニンかつ、ボタンやベルトのアクセントがハンサムな、コートドレスとパンツドレスをミックスしたファッションで貫禄すら漂わせた。新人俳優賞の吉川愛は全面的に刺繍を施した白いドレスを着こなしていた。

■個性際立つカラフル＆柄物ドレス

　優秀主演女優賞の吉永小百合はパステルカラー、ストライプ、碁盤縞のパッチワーク着物を着こなす若々しさ。優秀主演女優賞の松岡茉優はキラキラビジューや刺繍が施されたシアー素材のドレスが個性的。出産を控える石原さとみ（優秀助演女優賞）は淡いピンク色の生地をたっぷり使ったロングドレスに、イヤリング・ネックレス・指輪のアクセサリー類で高級感あふれるコーディネート。

　優秀助演女優賞と会長功労賞を受賞した草笛光子は鮮やかなブルーに片側だけ立体的なフリルを施したドレスで誰よりも映画女優然としていた。新人俳優賞の今田美桜は花柄というより蕾（つぼみ）柄と言っていいドレスがキュートで、これから女優として大輪の花を咲かせようとしている彼女にぴったりだった。

　昨年最優秀主演女優賞を受賞し、今回は初司会とプレゼンターを務める長澤まさみは、受賞者より目立つことがないようベージュ色の透け感のある花柄ドレスをチョイス。同じく昨年、最優秀助演女優賞を受賞した黒木華も華やかなのに、悪目立ちしない赤のドレスでプレゼンターを務めた。

■プレゼンターの小栗旬がコスプレで登場

　男性陣は概ね黒のフォーマルなスーツ姿だが、それぞれデザインや素材、細かな装飾で個性を出していた。新人俳優賞の磯村勇斗はPRADA（プラダ）、同じく新人俳優賞の尾上右近はJust Cavalli （ジャスト・カヴァリ）のスーツで、さらなる飛躍を誓った。昨年最優秀主演男優賞に輝いた草なぎ剛は、今回、EMPORIO ARMANI（エンポリオ アルマーニ）のスーツでプレゼンターに、ナレーションに大活躍した。

　そんな中、アバンギャルドなデザインと柄で目を引いたのは、優秀助演男優賞の村上虹郎。そして、優秀主演男優賞＆話題賞（俳優部門）を受賞した菅田将暉は、茶の革ジャン（異素材ミックス）にシャツ＆ネクタイ、グレーパンツで異彩を放った。菅田は昨年もライダースジャケットで授賞式に出席しており、自分の好きな服を着てきた感じ。

　そして、話題賞のプレゼンターとして、菅田が演じるドラマの主人公・久能整（くのう・ととのう）のコスプレで登場した小栗旬のサプライズも記憶に残るものとなった。