プロボクサー、サラリーマンを経て一念発起で俳優を志し、中国映画で頭角を現した“逆輸入俳優”木幡竜の初主演映画『生きててよかった』（5月13日公開）の予告編が解禁となった。

　綾野剛主演×藤井道人監督のタッグで話題を呼んだドラマ『アバランチ』（2021年、カンテレ）で“最狂の敵”役を演じ注目を集めた木幡が本作で演じるのは、　年齢と身体の限界を超えてもなお、闘い続けることでしか生きる価値を見出せない元ボクサーの主人公・楠木創太。

　長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られた創太は、第二の人生を歩むため恋人との結婚を機に新たな生活を始めるも、社会になじめず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。

　予告編は、ボクシングに人生のすべてを懸けてきた主人公の創太が、勢いよく繰り出す反撃もむなしく顔面に強烈なパンチを食らう本物のKOシーンから始まる。ボクサーを引退し第二の人生を歩もうとするが、厳しい現実を突きつけられ悶々とした日々を過ごす創太。そんな時、自身のファンだと名乗る謎の男から地下格闘技のオファーを受け、一度きりの思いで誘いに乗る。

　空っぽの自分を埋めるようにふつふつとアドレナリンが沸き立ち、忘れかけた興奮が蘇っていく…。闘うことに取り憑かれた男の狂気と愚直なまでの生き様は、果たしてハッピーエンドとなるかバッドエンドとなるか？　「嘲笑え、闘いに魂を喰いつくされた姿を――」というコピーとともに血沸き肉躍る映像に仕上がっている。

　監督・脚本を務めたのは、自身の境遇や経験をもとに手掛けた『くそガキの告白』（12年）がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。アクション監督として、『ベイビーわるきゅーれ』（21年）の園村健介が参加。本作のために木幡は過酷な減量とトレーニングを重ね、体脂肪率3％まで搾り上げた鋼のような肉体でボクシングと総合格闘技を融合させた本格アクションに挑んでいる。

　創太の幼なじみで恋人の幸子役に鎌滝恵利、同じく創太の幼なじみの松岡健児役に、鈴木太一監督作『くそガキの告白』で主演を務めた今野浩喜が出演。さらに、創太を不当な地下格闘技の世界へと誘う謎の男役に�蜿r太郎、松岡の妻役に長井短、創太のボクシングジムの会長役に火野正平、創太の母親役に銀粉蝶らが脇を固める。エンディングテーマ曲は、betcover!!による「NOBORU」。

　ポスタービジュアルには木幡演じる主人公・創太の傷だらけの顔面に、「生きててよかった」という魂の叫びともとれるタイトルロゴが大きくあしらわれ、これ以上ないエネルギッシュでインパクトのあるデザインになっている。予告編のラストで見せる不敵な笑みともまた違う、熱気を帯びたどこか爽やかな表情も印象的だ。

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