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実はフリーハンド!感覚で作る!驚異的なイメージの湧かし方で再現された精巧な等身大ガンダム


 アニメ、ゲームと様々な世界観を、自分の体を使って具現化するコスプレイヤー。その中で、「造形コスプレイヤー」という肩書きのレイヤーがいる。機動戦士ガンダム【RX78-2】の等身大モビルスーツ(以下、等身大MS)を制作した造形コスプレイヤーのくろぼうしさん(@zgokzogok)。今回、ORICON NEWSでは、彼の制作現場を訪ね、作品作りの本質を聞き出すことにした。

くろぼうし宅、玄関先でビームライフルをかまえるガンダム【RX78-2】(写真:ソムタム田井)

くろぼうし宅、玄関先でビームライフルをかまえるガンダム【RX78-2】(写真:ソムタム田井)

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■『コスプレイヤーのお宅訪問』、くろぼうし宅を訪ねてみた

――さっそくですが、毎回どのようにして等身大MSを制作されているのか、その工程を教えてください。

【くろぼうし】よく驚かれるんですけど、毎回、設計図は描いていなくて。まずはモデルとなるプラモデルを作って、それをじーっと見ながら、感覚で制作しているんです。最初は胴体から作り始めて、そのサイズを基準に頭、肩、下半身、足…と、各パーツを作っていく流れになります。

――いま着られているガンダムの衣装も、その工程で作られたのですか?

【くろぼうし】そうなります。プラモデルと自分の体格を照らし合わせながら、「私の肩幅は33センチだから、その上から着るとしたら、この部位の長さはだいたいこれくらいだな」と予想をしながら制作しています。生身の人間とMSではスタイルがぜんぜん違うので、人の体格に合わせて作っていくと、胴長短足のカッコ悪い仕上がりになってしまって…。なので、腰の位置を実際よりも高くしたり、かなり厚底の足パーツを作るなどして、足の長い、頭の小さい、かっこいいMSを再現することに毎回こだわっています。

――こちらの等身大ガンダムの造形で、とくにこだわれたところはどこですか?

【くろぼうし】顔のパーツだけでも、いろんな工夫を詰め込んであります。まず、額のセンサーには100円ショップで購入したライトを仕込んでいるので発光します。ツノとセンサー部分は磁石で着脱できるので、運搬時にはコンパクトに収納できるところもこだわったポイントですね。ほかにも、目には反射板を仕込んでいるので、撮影時にフラッシュをたけば光りますし、バルカンの部分は灯油ポンプを分解して作ってあります。文字通り、この等身大MSの“顔”になるパーツですので、一つ一つを妥協せずに力を入れて作りました。

■Twitterへの写真投稿で話題に「世界が一気に広がっていく感覚が楽しい」

――どういった経緯で等身大MSのコスプレを始められたのでしょう?

【くろぼうし】5年前に参加したコミックマーケットで、たまたまMSのコスプレをされていた方たちを見かけたのがきっかけです。もともとガンダムは好きでしたが、「自ら着込んでMSになりきる」という発想はなかったので、ものすごく衝撃を受けまして。自分でもやってみたいと思い、見よう見まねで挑戦してみた…という次第です。

――そうして衣装を自作し、コミケに参加されたわけですね。そのときの周囲の反応はいかがでしたか?

【くろぼうし】まだコミケに慣れていないし、コスプレで参加したのは初だった…ということもあって、ぜんぜんうまくいかなくて。カメラマンさんにもほとんど撮ってもらえなかったのですが、それでも何人かの方がTwitterに写真を掲載してくださったんです。その写真が意外と好評で、その日のうちに造形レイヤーの先輩たちからたくさんのコメントが届いたのには驚きました。衣装の作り方に関するアドバイスだったり、「今度いっしょにイベントに行こう」というお誘いだったり。1枚の写真をきっかけに、世界が一気に広がっていく感覚は新鮮で、お声がかかるたびにとてもうれしい気持ちになりました。

――ずばり、等身大MSを作るうえでの楽しみをひと言で表すとしたら?

【くろぼうし】設計図も何もないところから、すべて自分で考えて「一から何かを作り出していく」ことが、等身大MSを制作するうえでの最大の楽しみですね。そうして手掛けた衣装を着て、イベントに参加して。そこでカメラマンさんに写真を撮っていただいたり、造形に対するお褒めの言葉をいただけるときが、いちばん幸せを感じる瞬間です。

(取材・文/ソムタム田井)

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