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阿部顕嵐、映画初主演作は“愛されバカ”を意識 夢かなえ心境語る【動画インタビュー】

 堕落した生活を送る元高校球児・イチとハチの「人生サイアクの1日」を描いた映画『ツーアウトフルベース』(25日公開)。まさに「後がない」状況を切り抜けるべく、衝突しながらも奔走する2人は、やがて過去と向き合っていく。元エースピッチャーの主人公・イチを演じるのは、本作が映画初主演となる阿部顕嵐(24)。「この作品で主演の夢がかなってうれしい」と喜びの表情そのままに、自身が演じたイチの魅力や本作から受け取ったメッセージ、今後の夢を語った。

映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.

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――本作『ツーアウトフルベース』が、阿部さんにとって映画初主演作となりました。

 映画の主演は「いつか絶対やってみたいな」という想いがありましたし、それがこの作品だったということが、僕はすごくうれしいですね。

――主演をやりたいという思いは、長らく抱いていたんですか?

 そうですね。以前、他の映画に出させていただいたときから思っていました。「いつできるのかな」とか、「いつのタイミングがいいのかな」とか、考えたりしていて。今回こういったタイミングで、この作品っていうのは、ご縁だったと思います。

映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.

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――キャストも、企画プロデュースの新羅慎二(湘南乃風・若旦那)さんも、みなさん個性豊かですよね。楽しい現場だったのではと想像しますが……。

 ああ、もう! 現場はすごく楽しかったですね。ずっとしゃべっていましたし、ずっと笑っていました。撮影現場が少しだけ遠かったんで、それも相まって旅行気分で(笑)。待ち時間はみんなでご飯を食べたりして、ワイワイしていました。

――そういう雰囲気が、映像に現れていますよね。

 そうですね。はい(笑)

――イチもハチ(板垣瑞生)も、やっていることはアウトなんですけど……おバカで愛おしいキャラクターだと感じました。阿部さんは、イチの魅力をどうとらえましたか?

 過去と向き合えていないっていうところは誰にでもあると思いますし、逃げたくなることもあるけど、最後にちゃんと向き合ったところは、イチの魅力だなと思いました。あとやっぱり、バカなところは魅力だなって思います。

――ご自身とのギャップはなかったですか?

 いや、僕自身もバカなんで(笑)。だから、楽しく演じることができました。バカだけど、「バカで愛されるキャラ」にしたかったんです。見てもらう方に「バカだけどかわいいな」「こいつ好きだな」と思ってもらうことを大事にしたかったので、そこは意識したっていうか。そういうイチでいたいなって思っていました。

映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.

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――そうしたイチの人間味や、おバカで愛されるキャラクターが表れているシーン、注目してほしいシーンは?

 冒頭、とことん堕落しているイチとハチのシーンがあるんです。そこは「こいつら、ダメでバカだな」っていうのを表していると思いますね。ずっとバカやってますよ(笑)。今回は撮影自体も、「ここのシーンに力入れて」とかはあんまり意識していなくて。どのシーンも同じように力が入っているというか、どのシーンも意味があって大事なシーンなので…うん、とにかく全部見てほしい(笑)。

――イチとハチのかけ合いや、喧嘩のシーンなど、テンションを高く保たなければならないところもあったと思います。そうしたシーンを演じる難しさはありましたか。

 そこは、ハチ役の(板垣)瑞生がね、おもしろくておバカなやつなので。すごく救われました。待ち時間から、一緒に鋭気を養って撮影に臨みましたね。

――この2人でこの作品っていうところにも、意味があるように思います。そうしたやんちゃな場面を楽しみつつも、堕落していたイチやハチの生き直しも描かれていて、メッセージ性のある作品だと感じました。阿部さん自身が本作から受け取ったメッセージ、伝えたいことは?

 詳しくは言えないんですけど、ペットボトルを落とすシーンがあるんです。些細なことなんですけど、イチの変化が重なるというか、深いシーンになっていると思います。セリフから受け取ることもたくさんありましたね。自分の人生とも重なるところがありましたし、役から学ぶというか、貰えるものがたくさんありました。……なんか、あんまり細かく言えなくてごめんなさい。ネタバレになっちゃうので(笑)。見てほしいから言えない(笑)。
誰でも失敗はあるし、失敗しても諦めずにやりたいことやろうぜっていう気持ちになれる作品です。僕も、もっともっと頑張らないとなって、この作品をやってからさらに思いました。

■今後の俳優としての目標は「振り切った役を」時代劇にも興味

映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.

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――7ORDERとして、主題歌「レスポール」も担当されています。

 すごくかっこいい曲で。新羅さん、さすがだなって心から思いましたね。本当に痺れました。僕の好きなジャンルだし、映画の世界観にすごく合っているし、歌詞も深い。僕、映画も音楽もすごく好きなんで、主題歌や劇中歌が作品に合っていない映画を見ると、考えちゃうんですよ。引っかかっちゃう。でもこの映画、この曲にはそういう引っかかりを一切感じず、きれいに見ることができたかなって印象があったんですよね。それが自分の出ている作品で、なおうれしいです。新羅さんの性格とすごい才能が詰まった曲なので、あとは僕たちの声が重なって、良くなっていればいいなって思います。

――阿部さん個人の活動と、7ORDERとしての活動。互いに延長線上にあるものなんでしょうか。

 そうですね、あんまり変わらない気持ちですね。僕自身、フラットだと自分では思っているので。モードを切り替えるってこともないですね。ずっとこのままです。

――今後こういう作品、こういう役柄をやってみたいっていう野望はありますか?

 振り切った役をやりたいですよね。今回もけっこう振り切ってはいると思うんですけど(笑)。普通に生きていたらできないようなことを経験できる役がやりたいです。もちろん、ごく普通の役もやってみたいですし。本当に全部、いろいろやってみたい。ひとつ言うなら時代劇やりたいなって、ずっと願っています。それはもう、昔から。

――経験しないことだから、ということでしょうか?

 それもあるんですけど、僕けっこう歴史ものが好きで、本も読むんです。

――たとえば、どんな時代を舞台として演じてみたいですか?

 戦国時代も好きですし、新撰組も……王道ですけどね。意外と平安時代とかも好きなんですよ。旧石器時代とかでもいいですし(笑)。

映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.

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――その作品、見てみたいですね(笑)

 見てみたいですよね! 見たことないんであんまり(笑)。ちょっと、企画出したりしてみます(笑)。

――夢が膨らみます(笑)。最後に、タイトルにちなんで、阿部さんが最近“ツーアウトフルベース”な状況に陥ったことは?

 毎日がツーアウトフルベースですよね(笑)。まあ、僕はやっぱり時間との闘いですかね。時間にルーズなところがあるんで、日々ギリギリです。「ギリギリ」っていう意味では、痩せちゃうってところもそうかもしれない。仕事が入っている時期はあんまりご飯が入らなくて、痩せちゃうんですよ。一つのことに集中しちゃうタイプで、仕事に集中すると食べないし、食事に集中すると好きなものを7日間食べ続けて、3キロ太ったりするし。食は大事なので、ギリギリにならないようにしています(笑)

(取材・文/新亜希子)

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  • 映画『ツーアウトフルベース』に主演する阿部顕嵐  撮影:KOBA(C)ORICON NewS inc.
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