今回で28回目を迎える、日本最大規模の子ども国際映画祭「28thキネコ国際映画祭」が、3月18日（金）〜3月22日（火）に東京・世田谷のiTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズと109シネマズ二子玉川を中心に、今年初となる「玉川高島屋」（※高＝はしごだか）「二子玉川商店街」にもエリアを拡大して開催される。

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　新型コロナウイルスの影響による中止・延期を経て2019年11月の開催以来、約2年半ぶりの開催。玉川高島屋Ｓ・Ｃ西館1Ｆアレーナホール、また「I Love Theater 」と題して、二子玉川商店街の「Studio Couleurs」、パティスリー兼カフェ「Sucrepere Cafe」でも作品を上映する。

　今回は、19ヶ国から選りすぐりのアニメーション、ドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルの子どもから大人まで楽しめる長編＆短編57作品をラインナップ。

　前回の開催より始まり好評を博した「英語で楽しむIMAX上映作品」では、『PANDAS』（製作：アメリカ）が特別上映されるほか、親子での映画館デビューにおすすめの作品、またプロの声優たちによる生吹替で上映する「ライブシネマ」を多数上映する。

　新たな試みとしては、「ティーンズ部門」を新設し、10代が楽しめる作品を国内外7ヶ国9作品を上映。岩井俊二監督の作品を上映する「岩井俊二監督特別上映プログラム」の実施が決定している。ティーンズの繊細な心の機微を独特な映像美で描いた名作から『花とアリス』、『リリイ・シュシュのすべて』『8日で死んだ怪獣の１２日の物語 -劇場版-』の3作品を上映する。

　また、今年より「ホスピタルプロジェクト」を発足。病気や障がいに立ち向かう子どもたちに映画を届けるプロジェクトに取り組んでいく。

　広大な敷地が広がる「二子玉川公園」では、「くまモンの熱気球」がキネコ初上陸。毎年、整理券がすぐに売り切れてしまうほど大人気の“熱気球搭乗体験”だが、今年は熊本県PRキャラクターでおなじみの大人気キャラクター“くまモン”の熱気球で大空の旅を体験できる。そのほか、「KINEKO EXPERIENCE」と題したさまざまなワークショップやアウトドアイベント、親子で楽しめる大道芸なども予定されている。

■キネコ国際映画祭 ジェネラル・ディレクター　戸田恵子のコメント

　28回を迎えるキネコ国際映画祭。昨年は新型コロナウイルスの影響でやむを得ず映画祭を実現することが叶いませんでした。その間、私たちは28回開催に向けて、作品を探し続け、多くの企画を温めてきました。そして、2年ぶりに二子玉川にて開催の運びとなることを大変うれしく思っております。

　映画は、こういう時代にこそ私たちに寄り添い、励まし、そして勇気づけ、心を育み、時に新たな1歩を踏み出すきっかけとなることを改めて感じております。「今、子どもたちに見せたい映画を届ける。」その想いはどんな時も色褪せることなく、毎年、丁寧に作品選定を行っています。映画は世界の共通言語であり、共通の表現であること。キネコの映画と出会い、子どもたちなりに何かを感じ取っていただけたらこんなうれしいことはありません。

　キネコでは、子どもたちの年齢に合わせたプログラムでお届けしておりますが、今年は12歳〜18歳が対象のティーン部門が新たに加わります。ぜひこの機会に中高生の皆さんのご参加をお待ちしています。映画だからこそ知れた世界、感じた思いを是非、観終わった後は家族で伝え合ってみてください。今年の映画祭が皆様にとって、つながりを再認識する機会となりますよう願っております。

■28thキネコ国際映画祭ティーンズ部門プログラミング・ディレクター　森本千絵のコメント

　ヒリヒリ、ユラユラした年頃に観るもの感じるものは、生涯の糧になるものです。ふと、そんな作品に出会えるというのは幸せなことです。いちばん美しい壊れそうなあなたにみてもらいたい。解決しなくてよいのです。ただ感じてもらえたら。

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