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なにわ男子・長尾謙杜、映画主演で成長実感「人としての幅も広がった」【インタビュー】

 人気グループ・なにわ男子長尾謙杜(19)が初主演を務める映画『HOMESTAY(ホームステイ)』が、11日よりAmazon Prime Videoにて世界同時配信される。同作は森絵都の小説「カラフル」が原作となっており、監督を務めるのは『ジオラマボーイ・パノラマガール』の瀬田なつき氏。「この映画を通して人としても成長できた」と語る長尾に、作品にまつわることや芝居への向き合い方、“なにわ男子”としての在り方などを聞いた。

Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』シロ(長尾謙杜)(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved

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■父役・佐々木蔵之介との交流は「横山くんに助けていただいた形に」

――“映画初主演”と聞いたときの率直な気持ちをお聞かせください。

初主演な上に、Amazon Prime Videoが初めて製作する邦画作品に出演できるということで、「え、僕が?」とすごく驚きました。最初は全然実感がわかなかったんですが、衣装合わせや本読み、そして撮影をしていくうちに徐々に実感するようになっていって。「この映画を成功させたい」という気持ちで作品作りに参加していました。

――出来上がった作品をご覧になられて、いかがでしたか?

緊張に押しつぶされそうになりながら試写会に向かったんですが、実際に見てちゃんと作品になっていて少しホッとしました。同時に自分で考えて作った役が形になったことのうれしさを感じて、それを皆さんに見ていただけることが楽しみにもなりました。それと、自分が主演した映画に主題歌がつくのがすごくうれしくて。試写会で初めて「袖のキルト」(ずっと真夜中でいいのに。)を聴いたのですが、本当にいい曲。作品をより愛してくださる方が増えるのかなって感じました。

――演じていて特に印象に残っているシーンはありますか?

注目してほしいのは雨のシーン。お母さんとセリフを交わしているのですが、そこに注目して見ていただけたら、と。撮影前にAmazonのワークショップを受けて海外のお芝居のやり方や考え方を教えていただいたのですが、それを実践しつつすごく考えて作り込んだシーンなので見てほしいです。

――難しい演技も多かったのでは?

この作品って(小林)真とシロがいて、外見は僕1人だけど2役を演じなくてはならいんですよね。その違いを見せるのが難しかったです。真は少し長髪、シロは短髪という部分で切り替えていましたが、始めの頃はシロは真のことを何も知らないので「どうしたらいいかな」と悩んだりもしました。

Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』治・満(佐々木蔵之介・望月歩)(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved

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――共演者も豪華ですが、お話をされたり、アドバイスをいただいたりも?

この作品の撮影が始まる前、関ジャニ∞の横山(裕)くんが演出・脚本を担当されている舞台『青木さん家の奥さん』に出演していたんですね。横山くんは(佐々木)蔵之介さんと映画で共演されているので、「(佐々木に)言っとくよ」って言ってくださって。初めて蔵之介さんにお会いしたときに「裕から聞いてるよ」って会話が弾んで、横山くんに助けていただいた形になりました。演技のアドバイスは特になかったですが、蔵之介さんとお芝居をさせていただけるのはとても光栄なこと。一つひとつのシーンを楽しみながら撮影に挑みました。

石田ひかりさんは、本当のお母さんのような存在。現場にしゃべる人形を持ってきてくださって、一緒に電池を入れたり、喋っているのを見て「かわいい」と話したり、すごく楽しく過ごさせていただきました。1回、撮影中にその人形が勝手にしゃべってカメラが止まったこともありましたけどね(笑)。

――監督に言われて印象的だったアドバイスなどはありますか?

瀬田監督はどちらかというと「やってみて」というタイプの方だったので、あまり「こうしてください」というアドバイスはなかったんですよね。自分の考えを言って話し合う機会を設けていただいたので、そこでシロや真、作品全体を一緒に作り上げていったイメージです。それにいろんな角度からの意見はありましたけど、監督や僕も含めて映画に携わった人全員の求めているものは同じだったんです。なので撮影が進んでいくうちに「こういう風にした方がいいんだろうな」と少しずつわかるようになってきて。いいチームとして撮影ができたと思います。

Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』晶(山田杏奈)(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved

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――長尾さんから積極的に意見を出しいていったのですね。

そうなんです。僕、『HOMESTAY(ホームステイ)』を経験するまで自分から意見を言うことがあまりなくて。海外のワークショップを受けたり、話し合いの機会を設けていただいたことで、自分の意見を言うようになりました。正解はないんだなって実感しましたし、アイドルとして仕事をするときの考え方も変わったかもしれません。

――そのワークショップでは、具体的にどんなことをされたのですか?

『HOMESTAY(ホームステイ)』のシーンを考えながらやるスタイルのワークショップでした。台本を見て、「このシーンを撮影するとしたらあなたはどんな景色が見えますか?」、「このセリフは体のどこで感じますか?」、「もしその体の部分がしゃべれるとしたらなんてしゃべりますか?」、「歌えるとしたら何を歌いますか?」、「あなたならどんな曲をこのシーンにつけますか?」……と、台本に書かれていない部分を埋めていく感じです。そのやり方が自分に合っているなって思ったので、今でもそのやり方を続けています。

■名前の由来“上杉謙信”役に憧れ「大河や時代劇にも挑戦したい」

――芝居への感度が高まったようですが、やってみたい役や目標も生まれたのでは?

たくさんあります! 僕の名前の由来は戦国武将の上杉謙信からきているので、いつかは上杉謙信を演じてみたいです。大河や時代劇にも挑戦したいですし、アニメや漫画を実写化したものもやりたい。忠実にキャラクターを再現しつつ、そこに自分の色を足すという経験を積んでみたいですね。

――普段から映画もよく見られるそうですが、作品から刺激を受けることも多そうです。

最近見た『るろうに剣心』はアクションがすごいなと思いました。YouTubeでメイキング映像を見ていたので作品を見て改めてすごいと感じ、自分もやってみたいな、と。あと、最近ハマっているのはクリス・ヘムズワースの作品。『ホース・ソルジャー』がすごくかっこよくて、刺激になりました。映画を見ると、モチベーションも上がります。

――なにわ男子のメンバーが出演されている作品も見ますか?

見ますよ。今だったら(大西)流星くんの『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)を見て、僕も頑張らなきゃと感じています。1話でイクラ丼が出てきたときは、「イクラ丼食べたくなりました」って流星くんにメールしたりして(笑)。あとは、みっちー(道枝駿佑)の『金田一少年の事件簿』が決まって朝のニュース番組に出ていたときに、写真を撮って「見てるでー」って送ったりもしましたね。

――長尾さんはじめ、メンバーの皆さんソロ活動も充実することでグループとしてもさらに飛躍できそうですね。

よく言われるのが、「なにわ男子はしゃべったら関西色が強いけど、パフォーマンスをしたらアイドル」。それはこれからも表現し続けていきたいと思います。僕自身もこの現場を通して、今までよりも「どうしたら楽しく、面白くできるだろう」と考えられるようになったので、人としての幅も広がったのかな。一つ主演映画も形にできて自信もついたので、グループとしても個人としてもいろんな方向性に可能性を広げていきたいです。

(取材/文=高橋梓)

Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』美月(八木莉可子)(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved

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■Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』

Amazonが製作する初めての日本映画作品として森絵都の小説「カラフル」を実写映像化。一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロ(長尾謙杜)が、100日間という期限の中で真の“死の真相”を探ってゆくミステリー。共演に山田杏奈八木莉可子、石田ひかり、佐々木蔵之介ら。2月11日よりプライム会員向けに世界同時配信がスタート。

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