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押井守監督、唐田えりか・尾碕真花・日比美思・天野菜月の主演映画“お蔵入り”寸前で「本当に参った」 1回限りの上映こぎつげ安堵

 押井守監督が5日、都内で行われた映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した。

映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

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 マスクを着用して登場した押井監督は「うれしいんですが、こういう時期なので、上映が終わったら、一直線に帰ってください。4年前の映画なので、とにかくいろんなことがありまして(笑)。本来ならば、かわいらしい女の子が並ぶはずだったのですが(MCと)親父2人でお届けすることになりました。4年前の仕事なので、私としてもいろいろツッコまれても困るということで」と笑いを交えながらあいさつした。

 本来は2020年4月に公開予定の作品だったが、第1回目の緊急事態宣言で作品の延期が決まり、21年3月公開予定で準備に入る。そこでもまた新型コロナウイルスの影響により、2回目の緊急事態宣言が出され、6月公開予定で延期が決定。6月には第3回目の緊急事態宣言などもあり、4度目の延期を余儀なくされた。「お蔵入り」寸前になった現状を打破し、劇場で観たいというファンのために1回限りのイベント上映が決定した。

映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

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 こうした経緯があることから、押井監督は「つくづく若い人と映画やるって難しいなと。その後のこともあって、本当に参った。こんなに祟られた映画初めてっていう」と苦笑い。「4年目にして、ようやく公開できたっていう。いろんなことがありすぎて、今回さすがにダメかと思った。お蔵入りになる映画があっても仕方ないかと思ったけど、そうすると、申し訳ないと。女の子たち、すごく頑張ったから。あれだけ頑張ったのに世に出ないのは申し訳ない。関係者のおかげでなんとか」と奮闘ぶりを明かした。

 舞台は私立来栖学園高校の献血部。そこには血が抜かれる快楽に魅せられた、マキ(唐田えりか)・仁子(尾碕真花)・ナミ(日比美思)・カオル(天野菜月)の4人が集まっていた。ある日、マキは献血ルームで黒づくめの美少女・マイ(牧野仁菜)と出会う。

 看護師たちを相手に大暴れて気を失ったマイを、マキは思わず献血部の部室へ運びこむと、マイは衝撃の事実を口にする。彼女は人間を襲うことができない、落ちこぼれヴァンパイアだったのだ。儚げなマイの表情に胸打たれたマキたちは、献血がわりに自分たちの血でマイを養うことを決意するが・・・。

 押井監督は、今作の撮影について「あれだけ切迫した現場初めて。基本的に現場では怒らないんだけど、ブチ切れた(笑)。とにかく時間がない、ロケ地まで遠い。片道2時間半。泊まるお金もない。往復5時間かけて現場通って、女の子たちが若いから(夜の)8時までしか撮影ができない。とにかく時間がない」と告白。「とにかく大変な現場になっちゃった。高校生の学園モノって、だいたい(キャスト陣が)20代前半くらいだけど、リアルじゃない、実年齢の人間でやらないといけないと思ったのが運の尽きだったよね」とぶっちゃけていた。

 舞台あいさつのMCは、山口淳太監督が務めた。

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  • 映画『血ぃともだち』初日舞台あいさつに登壇した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.
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