歌舞伎俳優の中村壱太郎(31)、中村隼人(28)が19日、都内で行われた『META歌舞伎 Genji Memories』製作発表取材会に出席した。オンライン上の仮想空間で上演される新感覚エンタテインメントで、壱太郎は「コロナ禍に入り公演をすることができず、何かできることはないかと思った」と経緯を明かし、隼人も「歌舞伎だけではなくて、演劇の可能性を広げるため」の挑戦だと意気込んだ。
代官山に今月誕生したバーチャルプロダクション研究スタジオ「代官山メタバーススタジオ」のオープン記念作品となり、古典文学の不朽の名作「源氏物語」が題材に。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと歌舞伎俳優の実写映像をリアルタイムで合成・配信し、没入感を生み出す。
コロナ禍を受け、尾上右近とともにオンライン公演「ART歌舞伎」を行っている壱太郎が総合演出を務め、藤壺や葵の上などを演じるほか、隼人が光源氏に扮する。壱太郎は「歌舞伎と言いますと、皆さん色んなイメージを持たれていると思います。大きく見得を切って型を見せるとか、ダイナミックな舞台演出で大道具が切り替わるとか、イメージがあるかと思いますが、コンパクトにいかに美しい歌舞伎ができるか、ここに焦点を当てて今回企画が始まりました」と語り、それにふさわしい演目が「源氏物語」だったと解説した。
隼人は「初めて光源氏役のお話しをいただいた時は、『まさか、嘘だろ』と思いました」と振り返り、「近年では海老蔵のお兄さんしかなさっていない」「歌舞伎界の中の屈指の色男が上演している役ということで、それを僕が、しかも海老蔵さんが最近いろんな試みを用いて『源氏物語』を上演した中でさせていただくというのは、本当に重いことだなと思いました」と緊張の面持ちも、大役に勇んだ。
初めての試みとあって、苦労もついてまわり、壱太郎は「衣裳は本当に大変で、グリーンバックなので、緑や金銀が反射しちゃうと透けちゃうんです。けれども、歌舞伎の衣裳というのは荘厳に魅せるというところで、特に『源氏物語』の世界は銀糸、金糸を使っているので、衣裳さんに『どれが使えるの、使えないのか』をスタジオに沢山衣裳を持ってきてもらって相談をして、『これならいける!』と決めていきました」と明かした。
また、自身をオタク気質と表現した隼人は、その視点から今作の見どころを「背景もだいぶアニメチックなんですけれども、稽古(けいこ)初めの時は生身の人間と合わないのでは? と思ったのですが、段々とブラッシュアップされて背景がよりリアルな方向になっているので、割と相性がいい感じになっています」とアピールした。
脚本を横手美智子氏が手がけ、25日午後9時30分より動画配信サービス「ミレール」でライブ配信され、2月2日〜8日に特典映像付きアーカイブ配信が行われる。
代官山に今月誕生したバーチャルプロダクション研究スタジオ「代官山メタバーススタジオ」のオープン記念作品となり、古典文学の不朽の名作「源氏物語」が題材に。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと歌舞伎俳優の実写映像をリアルタイムで合成・配信し、没入感を生み出す。
コロナ禍を受け、尾上右近とともにオンライン公演「ART歌舞伎」を行っている壱太郎が総合演出を務め、藤壺や葵の上などを演じるほか、隼人が光源氏に扮する。壱太郎は「歌舞伎と言いますと、皆さん色んなイメージを持たれていると思います。大きく見得を切って型を見せるとか、ダイナミックな舞台演出で大道具が切り替わるとか、イメージがあるかと思いますが、コンパクトにいかに美しい歌舞伎ができるか、ここに焦点を当てて今回企画が始まりました」と語り、それにふさわしい演目が「源氏物語」だったと解説した。
隼人は「初めて光源氏役のお話しをいただいた時は、『まさか、嘘だろ』と思いました」と振り返り、「近年では海老蔵のお兄さんしかなさっていない」「歌舞伎界の中の屈指の色男が上演している役ということで、それを僕が、しかも海老蔵さんが最近いろんな試みを用いて『源氏物語』を上演した中でさせていただくというのは、本当に重いことだなと思いました」と緊張の面持ちも、大役に勇んだ。
初めての試みとあって、苦労もついてまわり、壱太郎は「衣裳は本当に大変で、グリーンバックなので、緑や金銀が反射しちゃうと透けちゃうんです。けれども、歌舞伎の衣裳というのは荘厳に魅せるというところで、特に『源氏物語』の世界は銀糸、金糸を使っているので、衣裳さんに『どれが使えるの、使えないのか』をスタジオに沢山衣裳を持ってきてもらって相談をして、『これならいける!』と決めていきました」と明かした。
また、自身をオタク気質と表現した隼人は、その視点から今作の見どころを「背景もだいぶアニメチックなんですけれども、稽古(けいこ)初めの時は生身の人間と合わないのでは? と思ったのですが、段々とブラッシュアップされて背景がよりリアルな方向になっているので、割と相性がいい感じになっています」とアピールした。
脚本を横手美智子氏が手がけ、25日午後9時30分より動画配信サービス「ミレール」でライブ配信され、2月2日〜8日に特典映像付きアーカイブ配信が行われる。
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2022/01/22