第166回「芥川賞」を受賞した作家・砂川文次氏(31)が19日、都内で会見を行い、ベールに包まれていた“素顔”を披露した。華やかな会見に戸惑い気味で「嫌だと思っています」と笑い、写真が嫌いな理由については「自然な感じじゃないからです」と明確に伝えた。
冒頭、無数のフラッシュを浴びた砂川氏は「ごめんなさい、正直まだよくわかってないまま、あれよ、あれよという形でここに来ているので、困ってます。以上です」と引き気味。これまで覆面作家として活動してきた理由は「ちょっと長くなっちゃうんですけど、端的に言うと職業上の理由でした」と明かした。
日中は公務員として働いており、この日の受賞は勤務後に自宅で聞いたといい、「妻は良かったねと、上の子はポケモンをやっていて、伝説のポケモンをゲットする最中で見向きもしてくれなかった。下の子は泣き通しで」とパパの顔を見せた。「これからも兼業?」と問われると「そうですね、はい」と返答した。
一方、作品への評価などの質問に対しては「ちょっと考えさせてもらっても大丈夫ですか?」と悩むなど、作家らしさものぞかせた。一つひとつの質問に真摯に向き合い、「大前提としてなんですけど、書いている時の自分と、今この場で話している自分がどうしてもまだ合致してないところがある」と心境を吐露した。
あらためて受賞への思いを「ありがとうございます! 感謝の気持ちでいっぱいです」と表し、今後注目が集まる存在となることに「まだ実感が…。読まれているっていうリアルな実感をまだ正直感じてないです。ただ、こういう機会をいただけたことは本当にありがたく思っています」と言葉をつむぎ「言い残したことは?」と聞かれると「特にないです!」と締めくくった。
砂川氏は1990年生まれ、大阪府出身。元自衛官の経歴を持ち、2014年に陸上自衛隊操縦学生であった頃に書いた『市街戦』が評価され、2016年「文學界新人賞」を受賞してデビュー。『戦場のレビヤタン』が2018年下半期、『小隊』が2020年下半期の芥川賞候補となり、今回『ブラックボックス』で三度目の候補となった。
受賞作の『ブラックボックス』は、転職を繰り返した末にメッセンジャー(自転車便の配達員)の職についた男性を通し、現代日本社会を描いた。
冒頭、無数のフラッシュを浴びた砂川氏は「ごめんなさい、正直まだよくわかってないまま、あれよ、あれよという形でここに来ているので、困ってます。以上です」と引き気味。これまで覆面作家として活動してきた理由は「ちょっと長くなっちゃうんですけど、端的に言うと職業上の理由でした」と明かした。
日中は公務員として働いており、この日の受賞は勤務後に自宅で聞いたといい、「妻は良かったねと、上の子はポケモンをやっていて、伝説のポケモンをゲットする最中で見向きもしてくれなかった。下の子は泣き通しで」とパパの顔を見せた。「これからも兼業?」と問われると「そうですね、はい」と返答した。
一方、作品への評価などの質問に対しては「ちょっと考えさせてもらっても大丈夫ですか?」と悩むなど、作家らしさものぞかせた。一つひとつの質問に真摯に向き合い、「大前提としてなんですけど、書いている時の自分と、今この場で話している自分がどうしてもまだ合致してないところがある」と心境を吐露した。
あらためて受賞への思いを「ありがとうございます! 感謝の気持ちでいっぱいです」と表し、今後注目が集まる存在となることに「まだ実感が…。読まれているっていうリアルな実感をまだ正直感じてないです。ただ、こういう機会をいただけたことは本当にありがたく思っています」と言葉をつむぎ「言い残したことは?」と聞かれると「特にないです!」と締めくくった。
砂川氏は1990年生まれ、大阪府出身。元自衛官の経歴を持ち、2014年に陸上自衛隊操縦学生であった頃に書いた『市街戦』が評価され、2016年「文學界新人賞」を受賞してデビュー。『戦場のレビヤタン』が2018年下半期、『小隊』が2020年下半期の芥川賞候補となり、今回『ブラックボックス』で三度目の候補となった。
受賞作の『ブラックボックス』は、転職を繰り返した末にメッセンジャー(自転車便の配達員)の職についた男性を通し、現代日本社会を描いた。
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2022/01/19