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土村芳主演、不朽の名作『二十四の瞳』NHKでドラマ化 次世代に伝えるべき物語

 日本映画史に残る不朽の名作、木下恵介監督の『二十四の瞳』(原作:壺井栄)がNHKで単発ドラマ化されることが12日、明らかになった。主演は、同局のプレミアムドラマ『ライオンのおやつ』で髪をベリーショートにしたことも記憶に新しい土村芳が務める。BSプレミアム・BS4Kで8月に放送(3月にBS4Kで先行放送予定)。

土村芳主演、NHKが不朽の名作『二十四の瞳』をドラマ化

土村芳主演、NHKが不朽の名作『二十四の瞳』をドラマ化

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 木下監督の『二十四の瞳』が封切られたのは、1954(昭和29)年。主人公の女性教師・大石久子の20代から50代までを故・高峰秀子さんが演じ、生徒役の子役たちの成長していく姿なども見る者に大きな感動を与えた。米国の「第12回ゴールデングローブ賞」外国語映画賞を受賞したほか、日本国内の映画賞も総なめにした。その後、原作は、映画・ドラマ・アニメで何度も映像化されてきた。

 今回は、昭和初期の物語で描かれる貧困・差別・弾圧などは、決して遠い戦時中だけに限った問題ではない、との視座から、次世代に伝えるべき<祈り>の物語としてよみがえらせる。

 ほかに、中島歩麻生祐未國村隼などが出演。監督は、映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』などの吉田康弘。音楽は、大河ドラマ『西郷どん』やアニメーション映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)などの富貴晴美

■あらすじ
 昭和3年、瀬戸内海の島。岬にある分校に、女学校を出たばかりの大石久子が教師として赴任してきた。キラキラ輝く瞳の12人の1年生は皆、明るく朗らかな久子にすぐに懐いた。自転車に洋服姿でさっそうと登校する久子は、保守的な村人たちからは敬遠されるが、子どもたちはいつも久子の味方であり心の支えであった。

 ある日、久子は落とし穴で骨折してしまい、本校に転任となる。久子に会いたい子どもたちは、8キロの道のりを歩いて会いに行き、その時に皆で記念撮影をする。数年後、岬の子どもたちは本校に通うようになり、久子と再会する。しかし忠君愛国が重んじられる時代の中、自由な発言をする久子は疎まれるようになり、教え子たちの卒業と共に教職を辞める。その後も久子は陰ながら教え子たちを見守り続けるが、12人はそれぞれの運命をたどることになる…。

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